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新人賞/アシスタント募集

2015年10月06日

第30回 新人漫画賞 グランドチャレンジ 全作品編集長コメント

第30回月マガ新人漫画賞 グランドチャレンジ 編集長のコメント

※敬称略 ※順不同です。このナンバリングは評価の上下を表すものではありません。

「鉄屑ハナコ」松本陽介

ロボットファイトで1番になることを目指すハナコの物語。まず画力が突き抜けて高かった印象です。演出力も含めて、読者を引き付ける力があります。SFスポコンで、難しい話にしなかったのも奏功しています。デビューする力はすでにありますので、誌面で勝負することを視野に入れた次の企画に期待しています。

編集長のコメント
「ヒーローにあこがれて」吉田葵

いわゆる厨二的な妄想癖のある少年を戯画化した作品。作者の感性を評価しての佳作ですが、こういった作品が読者に対して感動を伝える回路を持っているかどうかは、ちょっと試してみないと分からないところでもあります。絵の完成度に対する執着は、もう少し持ってもらった方がいいかもしれません。

編集長のコメント
「LIFE POINT」深谷慶

「ライフポイント制度」を適用された社会での、登場人物たちのデスゲームもの。本来、原作者やアイデアマンがいて成立する分野ですので、ちゃんとゲームシステムを構築して読者の予想を裏切る展開を作れた時点で、作者の頭脳をおおいに評価したいです。ただし、この作品の中のデスゲームが、世の「デスゲーム」作品と比べてしまうとまだまだのレベルであることも事実です。次に同じジャンルで挑戦する場合は、この作品を越えてきてくれることを期待します。

編集長のコメント
<特別奨励賞>「パンティーVS.ブラジャー」さまさま

くだらない発想のギャグ漫画なのですが、最後までパワーダウンしなかった。そこが素晴らしい点です。変態おっさんのデザインや、パンティー娘に不潔感がなく、可愛さを持っているところが、今後も作者の強み、伸びしろとなってくると思います。どんどん描いて画力を上げていきましょう。

編集長のコメント
<奨励賞>「炎上カップリング」牛田悠也

幼なじみ同士の恋愛モノですが、描かれている心情のピュアさと、その気持ちを、これでもかと増幅しようとする演出に赤面しながら引き込まれて読みました。この清廉さは作者の大事な持ち味ですので、今後も作品に十全に活かしてほしいです。画力がまだまだですが、逆に言うと、画力が上がった分だけ、ストレートにプロに近づけるタイプの作者だと思います。

編集長のコメント
「HIT MAKER」横山直哉

イラストのような美麗な絵と、キャラクターが楽しいバトルファンタジー。画力やキャラクター作りは、プロに近い力を感じます。しかし見せ方がワンパターンで、飽きが来てしまうところは欠点ですね。どうしても説明過多になりがちなファンタジーというジャンルをどう料理していくかにも、課題が残ったと思います。

編集長のコメント
「oneness」潔君

自分の気持ちを、「君」と話す形式の、心理描写作品。テーマや作者が考えたこと、感じていることは十分伝わってくるし、表現力も非常に高いのですが、読者がそれを自分から進んで読みたくなるような設定も作ってほしいとは思います。

編集長のコメント
「イヅ神様の言う通り」青乃アオ

人気のない神社の息子と、そこを社とする神様。そこへお参りにきた少女の願いを叶えようとする二人。サービス精神の高い作品です。イケメン神様とイケメン高校生のコンビに、心の奇麗すぎる幼女の組み合わせですから。展開にもう少し分厚さがあれば、もっと上の賞だったかもしれません。

編集長のコメント
「指導員 本一君の友達」榎本さく

よくまとまった作品です。ただし、笑いもラブも感動も、入っているけど大人しめなので、作品自体に大きな爆発力がありません。ただ、武器としては、絵がとても可愛らしく、読者、特に女性を引き付ける力を持っています。アイデアのある設定さえ思いついてしまえば、一気に化けそうな気もしています。

編集長のコメント
「Funky Teacher BoB」漫画/山畑璃杏 原作/戦艦大和

アメリカからファンキー教育を女子高生にほどこすべく来日したファンキーティーチャー! 画力が異常に高く、目に刺激的なキャラクターを描けてはいますが、面白いキャラクターかと言われると、一発ネタキャラでしかないとも思えました。作者自体はギャグ志向なのかもしれませんが、この画力を生かして、違うジャンルも描いてみた方が良いと思います。最終的に笑いに戻るとしても、ストーリーものでのキャラクターの作り方も学んだ方が絶対に実になると思います。

編集長のコメント
「INDEAD」とろこ

動物媒介性ウイルス「アンノウン」。それに感染した少年が、同じく感染した動物「インデッド」を除去する仕事につく――。面白そうな設定ですが、そこからもう一段深く掘れなかったかなという印象ですね。その病気に冒された社会がどういう悪意に支配されるものか、その病気がもたらす害の最悪の症状は‥‥など。画力はまだ低いですが、筋が良いのでたくさん描いて上達してほしいですね。

編集長のコメント
「ボーイ・ミーソ・ガール」おはなちゃん

体から色んなタイプの飲料が出てくる女の子たちのお話です。読むとぶっとびます。破壊力抜群です。ただ破壊力が長続きしなかったのも事実です。味噌汁は考え付かないですが、牛乳は普通です。素晴らしい発想を思いついたら、そこで止まらず2個3個と積み重ねることの難しさに、次もチャレンジして是非打破していただきたいと思います。

編集長のコメント
「彼と彼女の日常」上森裕文

シンプルですけど、けっこう完成度の高い作品だと思います。隣の席の男の子が、好感度低い方の変人だった、という設定。あとは、ネタが続くかどうかだと思いますね。

編集長のコメント
「神様アパート」山田桜

きちんと評価するには、ショートであっても少しページが足りなかったかもしれません。ギリシャ神話の神々を日常のキャラクターたちにスライドしているわけですが、神の数がまず足りなかったですね。もっと膨らまして担当に再度提出してみるのも、ありですよ。

編集長のコメント

惜しくも受賞は逃した最終選考進出作品

「合縁奇縁」夢弥

縁を切るカミキリ。絆を食うバングイ。発想に裏付けされた世界観とアイデアが、この作品の中にはあります。一方、ストーリーやキャラクターが淡々としていて、読者が読みたくなるようなエネルギーに欠けます。頭を使って作品を考えた後は、淡々と絵を描いているようなイメージです。これが描きたい、という欲望に駆り立てられるものを見つける事が大事なのかなと、作者に実力があるだけに気がかりです。

編集長のコメント
「グッバイ トニーゴ」草野豊

とても優しい世界観が画面からあふれ出ている作品です。少年コリンが成長してから、わりとくだらない女と結婚しているあたり、人生の機微もあって味わい深いです。作品としての欠陥は、あまりにも世界を俯瞰で見過ぎていて、読者が感情をぐっと入れるエピソードが一つあれば良かったかなと思います。

編集長のコメント
「カブトさん」くぉ

ヒト型カブトムシに交尾を迫られるヒロインという、笑える設定は良かったです。そして大事な事ですが、ちゃんとエロかったです。画力が非常に高いので、ギャグに限らず色んなジャンルにチャレンジしてみるのもいいのかなと思います。

編集長のコメント
「光の鳥」濱崎真代

夜間高校の文化祭が舞台の青春物。張り切る元ヤンキーの主人公と、意味を見いだせないヒロイン。王道の画風、作風に伸びしろを感じます。ただし作品設定は、王道過ぎるがゆえに萎える部分も持ってます。青春がもつ苦悩は、いつの時代も変わりませんが、設定は時代背景をふまえてアップデートするつもりで作ってほしいです。

編集長のコメント
「ダンデライオン野郎!!」誇中豆一

頭の上に咲く花が見えるヤンキーの少年と、それを刈りにくる女の子のお話。作者独特の世界観が楽しいです。女の子を絵的に非常に魅力的に描く印象ですが、一方で男の子の方の見た目の好感度がいつもあまり高くなく残念です。もちろんキャラクターとあいまっての事でしょうが、もう少し「男の子キャラは女子読者への商品」という意識も持ってみてはと思います。

編集長のコメント
「変身乙女アキラちゃん」鳳タケシ

女を憎む「兄弟愛」のメンバーに追われた姫が男まさりのヒロインに助けを求める。とにかく絵柄が可愛いです。他愛ないお話なんですが、心が和みます。こういった作品は必ず需要があるはずなので、例えば次はモンスター娘のお話でやってみるとか、流行のギミックなどでいろいろ試しつつ、画力の向上をはかりつつ、上の賞をうかがってみてください。

編集長のコメント
「鬼火斬九朗」沖十郎

探偵社のヒロインの謎解きものかと思って読みましたが、正直ストーリーや事件にはあまり興味が持てず、バトルに特化してもう少し短くしたほうが良かったのではないかと思いました。剣劇のカッコ良さは、本当に目を瞠るものがありましたので、作者のカッコ良さを磨き上げたような作品が読んでみたいです。

編集長のコメント
「さあ 遺書をおいて出かけよう」桃山夕嬉

いじめられている少年と、その少年がたまたま助けた形となった、自殺願望のある少女。二人のキャラクターと想いはしっかり描けていたと思います。この設定からどういう救いを見いだせるか、が作品の勝負ポイントでしたが、そこはうまくいかなかった印象です。画力が以前より向上してきているので、引き続きそこを頑張ってほしいと思います。

編集長のコメント
「あの子の下着事情」ふれ子

パッド入りのブラ。物と話せる主人公。誰の持ち物か探そうとするコメディですが、笑いとしてはありがちで少し弱く、ラブコメディにするにはキャラクターの可愛さが足りない気がしました。どちらかに強くふってみるのが良かったかもしれません。

編集長のコメント
「なぜ地獄」松本電池

間違いで地獄に落とされてしまった善人のおっさんが、嫁の待つ天国へ行くために地獄脱出をはかる。とても泣けるストーリーでした。特におじさんの心情が泣けます!ただ、絵柄もテーマも、この漫画の対象年齢層は高いと感じました。人生の苦みを知る大人向けということで、入賞させるのが難しかったです。

編集長のコメント
「リミッター天使」宮澤潤一

下界に落ちた大天使ミカエルが、心の奇麗なヒロインと出会い、人間に初めて価値を見出す話。キャラクター、絵、テーマの深め方など、全般的にまだまだ未熟な感じを受けました。話はまとまっていますので、ここから自分のオリジナリティを付け足していけるように頑張ってください。

編集長のコメント
「PiP party」綾塚澪

旅芸人PIPと悲しみの改造兵のお話。キャラクターやストーリー、心情は良く描けていました。どちらかというと、世界観とそのデザインの方が力不足かなと感じました。どうしてもファンタジーやSFといったジャンルで求められる能力ですので、見た目で読者の心を震わせてやる、という思いで、描く前に色んなデザインを試行錯誤してもらいたいと思います。

編集長のコメント
「コシ弱シェフ 今野先生」「おもちゃの陣内とヨミー」大坪勝哉

後者よりも前者が良かったです。料理教室というシチュエーションの中で、やり取りする先生と主婦のキャラクターコント。思わず笑いが漏れました。コントの場合、笑いを積み重ねていくことで、さらに大きな笑いにしていってほしいのですが、どちらかというとパワーダウンしてしまうので、そこが課題だと思います。キャラクターは良かったです。

編集長のコメント
「流星異少女 星乃さん」誰でもない

作者は独特のデザインセンスをもっていて、それは誰にも真似できない作者だけの武器です。前回はギャグで、今回はヒーローものでした。この調子でいろいろとメジャーなジャンルものに挑戦し続けて良い化学反応が出ればいいなと思っています。

編集長のコメント
「かぎりなく完璧に近いミューズ」塚本夢浩

探偵学園で名数学探偵に仕える主人公。キャラはとても良く、学園の設定もオリジナリティがあってとても良い。唯一、引っかかったのは謎解き、解決方法。もう少し、読者の思考を試すような仕掛けがあってほしかった。

編集長のコメント
「君と」(ネーム原作)西田周

愛する人じゃなければ(物理的に)触れない女の子のお話。良いお話ではありますが、このお話は自分で描き上げた方が良い作品。微妙な心情描写がメインとなるので、他人に渡して描いてもらうと作品の良さにズレが生じます。ネーム原作としては難しいです。

編集長のコメント

その他の応募作品

「月下の鬼」緒はじめ

兄の仇である大陰陽師・安倍清明を倒そうとするヒロインの物語。陰陽道、人間の愚かさなど、テーマに満ちた作品であり、設定自体はとても面白いです。ただ、ダークファンタジーの世界や、キャラクターの情念を、負けないくらい濃い目の筆致で描く、作者ならではの画風が、今回はパワーダウンしていたのが残念です。

編集長のコメント
「イズミノメガミ」「聖書に学ぶ電話対応」田中宏大

潰れた教会のシスターが電話(クレーム)対応の仕事に再就職した後者の作品は、キャラクターがたっていて面白かったです。ネタの数が少なすぎて同じパターンしか見れなかったので、もうちょっとネタを増やして再チャレンジするのもありです。

編集長のコメント
「犬の本当の気持ち」北村りつき

金持ちの女の人に執事として雇われた少年2人。その二人は飼い犬として雇われて、ひどい目に遭っていた。この作品は、動物扱いをされた2人の気持ちをもっと掘り下げて描いた方が面白かったかなと思います。半分ギャグにしてしまうと、シチュエーションもありえないものになって、なんだか説得力に欠けるので。

編集長のコメント
「たっくん」細川哲司

向き合ったタツノオトシゴの会話劇。シュールでクスリと笑うのですが、ワンパターンすぎて、すぐに飽きるところもあります。どう変化を付けるかで評価が決まるところもありますので、ページをめくるごとに笑いが増幅していくように作ってほしいです。

編集長のコメント
「ジャングルサーチ」畑井勇

未来から来た変な営業マンに、人生を充実させるための機器を売りつけられる主人公。発想と設定は面白いのですが、テーマがはっきりしないので、友達が大事ということであれば、色んな道具を使って、友達を作る方法だけを追求しても良かったのかなと思いました。

編集長のコメント
「アザレアの咲く頃に」阿部ハルキ

周囲に幸福をまき散らす主人公・グリックと、すでに幸せな少年の出会いは何を招くのかという作品。デザインも含めてキャラクターが良かったですが、ストーリー、特に結末はどうしてああなってしまうのか、よく分からなかったです。予想外の結末にするのは、良い事なのですが、それがなぜなのか、を説明できるように作品を作ってください。

編集長のコメント
「洞穴の怪物」佐藤進

とにかく画力の高さが目立ちます。プロだとしても遜色のないレベルです。恐ろしい怪物が、見た目と違いカワイイ心を持っているというお話で、作品というより、ある一風景を切り取っただけに止まりますので、次回はしっかりとしたキャラクターを立てた作品を読みたいですね。

編集長のコメント
「ソーセナリー」「私立探偵スターナー」赤嶺広司

前者は軍事の世界で脅威の女たちとして恐れられている魔女「ソーセナリー」たちのお話。少し詰め込み過ぎな感じを受けました。ミリタリー、アクション、女の子の可愛さ、魔法、などなど色々やりたいのは分かりますが、何か一つに絞って、そこで出来るだけオリジナルなアイデアを出して勝負してほしいです。絵がかなり古めかしい感じなので、今風の絵の研究も必要だと思います。後者は、宇宙人が地球に移住し始めた未来を舞台にした、ハードボイルド探偵物。こちらは盛り込み過ぎというよりは、未来SFでやるメリットが感じられなかったのが残念。近未来、宇宙人という要素をもっと生かす事件を考えてもらいたかった。

編集長のコメント
「技の宝石」森尾翔太

技の宝石というアイテムをめぐるファンタジーバトル物。一番重要な「技の宝石」についての説明が、後半にならないと出てこないので、なぜ戦っているのか分からないです。バトルを描くのに画力がまだ全然足らない点も改善していくと良いでしょう。

編集長のコメント
「ゆゆなー(ダッシュ)」流氷天使、辻風はらっぱ

4人兄弟(兄3人、小学生の妹1人)の家庭は、キャラクターがそれぞれ立っていて面白かったです。この4人が本当は何をするカルテットなのか、そちらに重点を置いて話を作った方がより面白かったのではないかと思います。あと画力が低いわけではないのですが、画面が雑なので、線1本の引き方を丁寧にしてほしいです。

編集長のコメント
「シンのおつかい」「宝物」久本卓

仏教とか八百万の神の要素を取り入れた少年漫画らしいバトルもの。シンプルで元気なキャラクターたちは楽しかったです。漫画を描くためのベースがしっかりしているので、あとはオリジナリティかな、と思います。バトルアクションなのか、コメディなのか、自分の強みが目立つように作ることを次作では意識してください。

編集長のコメント
「果実冒険譚 トライフル」吉岡敬一朗

RPGの世界観で、真剣に冒険譚を描くのではなく、道中のキャラクターコメディがメインの作品。最近、グルメに特化したものなのなど、この分野でいろいろと特色がある作品が生まれています。それに比べると、切り口に新しさがなかったかなと思います。ラストのボスのデザインは、たしかに気持ち悪すぎて笑いましたが。

編集長のコメント
「侵緑者」桶谷匠

アイデアと切り口はとても面白かったです。ただ、話がまじめな方に進むのか、立ち止まって笑いを取りに行くのか、カオスすぎるノリについていけない部分もありました。絵的にいえば、メインヒロインはともかく、サブキャラが描き分けできていないのでキャラデザインに注意して次作に臨んでください。

編集長のコメント
「らぷろんクッキン☆おっぱじめ!」魚虎雅

ヒロインの女の子と主人公の関係と、食べ物を通じてそれが変わっていく過程などがとてもうまく描けていました。ヒロインの可愛さや主人公の小ささなどのキャラ面も良く出来ています。あとは画力ですね。特に男の子がもう少しカッコよく描けると良いのですが。

編集長のコメント
「From 心のバラ」征矢真実

絵が上手です。絵が上手ですが、表情の付け方などが少しワンパターンで気になります。ストーリー展開も不自然さはないのですが、ありがちなパターンにはまっている感じがあります。何かオリジナルな突破口があれば良いのですが。心情は丁寧に描いているので、ともすれば決まりごとに縛られがちな恋愛物よりは、他のジャンルに挑戦してみるのが良いかもしれません。

編集長のコメント
「いつもの朝 いつもの教室で」岡光季

センスがあるんだと思いますが、印象的な画面作りが出来ています。たいした展開もない作品で、絵の印象がとてもクリアに残ります。キャラクターのデッサンは少し狂っているところがあるので、修正してください。次はストーリー展開がある作品を読んでみたいです。

編集長のコメント
「閻魔姫」村雨かすみ

やりたいことが最後にある作品で、作者はオチから考えて構成していったんだと思います。ただ、構成自体は雑で、閻魔姫を支える男の子の片割れのエピソードが、かなり長かったなという感じです。キャラクターが面白いのと、画面作りに思いきりの良さを感じるのが良い点なので、そこは今後も生かしてください。

編集長のコメント
「質より量じゃないけれど100P」はやし

1枚絵や1枚写真にコメントを添える形のアートワーク。漫画の形にはなっていないですが、それ以前に枚数が少し多すぎますね。技巧とネタの切れ味が売りなら、同じことを100Pやらなくても精度を上げて提出してもらった方が良かったと思います。面白いネタがあっても埋もれてしまいます。

編集長のコメント
「赤銅の鎧光」大城健矢

悪鬼を倒すために存在する一族と、その武器「鎧光」。主人公はそれを使いこなせるか?というお話。基本がしっかりしていて読みやすいです。ただ、バトルもほとんど描かず、キャラクターのコミカルさだけでやりたいなら、武器が足りな過ぎる印象です。このやり方で続けるなら、もっとギャグセンスを磨いていくか、キャラクターを魅力的に見せるための画力を身に付けてほしいなと思いました。

編集長のコメント
「セイ少女領域」綾織炭素

けっこう笑いました。しいて言うなら女子高生の下ネタの方に焦点を合わすよりも、耽美な世界観とのギャップを狙ってみた方が、色々と展開は作れたように思います。画力もまだまだ上がりそうなので、次作に期待します。

編集長のコメント
「カウンター」丸山瑚乃美

父と同じ画家になりたいという夢を持つヒロインの、自分の道をしっかり踏み出すまでの葛藤の物語。ヒロインのキャラクターがしっかり描かれていて、とても良かったです。残念だったのは、ヒロインの家庭回りの設定が、説明不足な点が多くて感情移入がしづらかった所があったのと、男の子たちの描き分けが(男性教師も含めて)出来ていなった点です。惜しい作品。

編集長のコメント
「超絶なるクラウン」らら・くらいすと

大道芸人になるといってサーカス団を出て行った主人公が、もう一度サーカス団に戻るために、団長から出されたミッションをクリアしようとチャレンジする話。絵も完成度が高く、話も読みやすいのですが、主人公に感情移入したり共感したりするポイントを作りそこなっている感じがします。なぜ一度サーカス団を出ていく気になったのか、なぜ戻りたくなったのか、そのあたりの心情をうまく一般化したドラマにして読ませてほしかったです。

編集長のコメント
「必殺!!魔法少女!!!」たべき

両親を幼いころに亡くした家庭の主人公。姉が3人いて、家庭の中で唯一の男として果たさなくてはいけない役割は何か、それを見つける物語、――と最後まで読んで初めて分かりました。もうちょっとテーマが前に出てくるように作ってほしかったのと、絵がかなり雑なので、丁寧に描くことで画力の向上をはかってほしいと思います。

編集長のコメント
「カミのミトオシ」千葉桜コウ子

作品の切り口としてはとても良いですし、やろうとしていることは面白いと思うのですが、うんちくの情報量が多すぎるのが問題です。せっかく画力は高く、キャラクターも生き生きとしているのに、作品内にトリッキーなことを持ち込み過ぎて、せっかくの良い芽をつぶしている感じです。作者は基本的な漫画力があるので、どちらかというとシンプルな作品をまずは描いてみてはいかがでしょう。

編集長のコメント
「庶民ランナー」田中浩

マラソンの快感と苦しみを、走る主人公のモノローグと共に描く作品。シンプルで、やりたいことがはっきりしているので読みやすい作品です。この形で読者をぐっと引き込むには、モノローグだけではなく、走っている最中の肉体的な体験も読者に届けられるかどうかにかかってきます。そういった点で多少物足りなさは感じました。

編集長のコメント
「ゾンビルゲ」服部龍明

普通にサッカーしていて、ボールが柵の向こうに飛んでいくという出だしから、その柵の向こうにはゾンビがうじゃうじゃいる、という設定紹介につながるとは、かなり予想外を突かれました。柵のこっち側の日常感と向こう側の非日常感に、序盤はかなりわくわくしながら読んだのですが、途中から魔女が出てくるなど、普通のファンタジー世界になっていったのが、ちょっと味気なかったです。もう少しゾンビだけにこだわっても良かったかなと思います。

編集長のコメント
「白銀の華」蜷谷侑輝

主人公が好きだった、そしてどこかへ転校していった女の子が、数年たって町へ戻ってきた。主人公に改めて明かされる真実とは‥‥。地球の運命を背負って戦う少女と、それに寄り添うことしかできない主人公の間で育まれる絶望的な愛のドラマ。設定はとてもしっかり出来ていて、やりたいことがはっきりしていて良いです。こういう感情の盛り上がりが大切な作品には、それなりに演出力が必要ですが、その部分でまだちょっと力不足です。今後、画力も含めて磨いてほしいと思います。

編集長のコメント
「便利屋 茶畑軒」澤田直杜

近未来の犯罪都市の、そこで活動する便利屋のコンビ。世界観が分かりやすく、キャラクターも面白かったです。ただ、せっかくのSF作品なのに絵が雑すぎる(デフォルメが過ぎる)のと、事件がおざなりだったのが残念です。デフォルメの仕方を見ていると、けっして画力が低いわけではないので、一度しっかりと絵に取り組んだ作品も見たいです。

編集長のコメント
「影法師」カイ

周りに自分の姿が見えなくなってしまった主人公。それを救いにやってきて、主人公に憑いた影鬼を倒す来夏。生と死、生きることの意味を問う良作。画面の使い方がこぢんまりとしており、もう少し大きく画面が使えないと、キャラクターもセリフも見づらくて仕方ないです。絵自体はうまいと思いますので、たくさん描いて、ダイナミックな作品を見出してください。

編集長のコメント
「死神とメンヘラちゃん」Mりあ

死にたいと思っている少女と、その少女に惚れちゃった死神のボスのお話。キャラクターが面白いです。作者はまだ16歳と若いにも関わらず、メンヘラちゃんのセリフに人間観察眼のある指摘が次々出てくるので、そういった作家らしい面の才能と成長に期待したいです。絵がかなり拙いですが、たくさん量を描けば向上すると思います。

編集長のコメント
「アラウシキ」池田美月

酒呑童子(鬼)だった過去を忘れ生活していた主人公・鬼道のもとに、過去に仕えていた鬼・酒田がやってきた。主人公の過去との相克のお話かと思って読んでたけど、サブキャラの酒田の話の方へ逸れていったのが残念な展開。陰陽師の女の子もほとんど展開に絡まなかったし、ストーリーの作り方がちょっと中途半端でした。酒田の話を中心に据えたかったのであれば、酒田を主人公で始められるような作りを最初からしてほしかったです。

編集長のコメント
「ワイルド・ハント」玉井愛玲

竜を従える狩猟団の団長の娘として、父の跡を継ぐことを周囲から期待されている少女の葛藤と成長の物語。とても丁寧に世界観を描けています。主人公の心理描写も丁寧で、迷いと決意がうまく描けていました。こういった壮大なファンタジー世界を描くための画力が、あと少しだけ足りていません。もう一歩ですので、頑張って画力を磨いてほしいです。

編集長のコメント
「おなぱん」川瀬瞬

痴女の女子高生が主人公のギャグ漫画。主人公が全然しゃべらないのが、かえって面白さを増幅しています。切り口だけで、失速するかなと思ったのですが、意外と笑いのテンションも落ちませんでした。ラストのオチをうまく付けれていれば、最終選考には残ったと思います。

編集長のコメント
「悪魔の力」「生まれ変わり」城田京平

前者は、利だけ求めていればいいというポリシーをもった少年が主人公。無意識に契約してしまった悪魔の力を使わずに済むか‥‥?というお話。主人公と、エクソシストの女の子のキャラは良かったです。ただ、テーマが結局何だったのかが尻切れトンボだったのと、悪魔の手のデザイン、悪魔の力の演出力などが未熟でした。後者は、恋人を前に死んでしまった主人公が、その恋人の未来の子供に生まれ変わってしまうという設定のお話。綺麗にまとまった作品ではあったのですが、成仏にいたるまでの過程が想像できてしまう展開でした。もう読者の予想を裏切る部分を作らないと、ありふれた作品になってしまいます。

編集長のコメント
「It’s My MUSIC」高橋冬樹

寺の跡取り息子の主人公は、仲間と作ったバンドでドラマーとして精進中。そんな主人公には好きな子がいて‥‥。青春の甘酸っぱさと恥ずかしさが詰まった良作です。ラストの失恋後の念仏超絶ドラムスキルは圧巻でした。作者のこの作品に足りないのは、画力だけなので、この調子で描く修練を積んで、次は入賞してください。

編集長のコメント
「コンプレックス・ランナーズ」前川知洋

顔を見られたくない仮面女子と制汗剤で汗臭さにコンプレックスをもった男の子の、一風変わった恋愛劇。ラブコメのコメディの部分はほぼ完ぺきで、シリアス展開に突入した時の表現に少し物足りなさがありました。ありえない設定であっても、コンプレックスの苦しみと恋心は、もっと強くまじめに表現してくれて良かったかなと思います。絵柄的にも完成に近づいていて、次は入賞できるのではないかと感じています。

編集長のコメント
「クレイジー・ナショナル」原作/三智あきら 漫画/生見明

自分の家の中を「天城内王国」と呼び、国王を名乗る少女。その少女の家(国内)へ警察から逃れる途中でさらわれてしまった主人公。不思議な世界設定の漫画でした。どこまでリアルでどこまでふざけて作っているのか判別しにくい。キャラクターが楽しく、絵も未熟ではありますが、生き生きしています。現実世界との関係性が、もう少しうまく整理できて説明してもらえれば、最終選考には残るレベルの作品でした。

編集長のコメント
「MESSENGER」桜井博巳

体が弱く、お城の中から外に出してもらえないお姫様を、外の世界に連れ出してくれる飛脚が主人公。物語のテーマや、人間関係はとても整理されていて読みやすかったです。キャラクターが少し物足りなくて、特に飛脚の男の子の「元・抜け忍」設定がバトルなどに生かしきれてないのが残念です。この作品で華を作れるとしたら、その設定だったので。

編集長のコメント
「デュアリティ・ハーモニー」魚谷浩平

自然の力を用いて、地球を害する生命体「人間」に復讐するネイティブ・アメリカンをモチーフとした一族の物語。彼らが幕末の日本へやってきて、戦争を仕掛けるのだが‥‥。壮大なテーマが作者にあって、昨今こういう気宇の大きな作品が減っていることもあり、好感度は高いです。ただ、作品のスケールには感動しますが、心情的に理解できるところが少なかった印象も残りました。構図としてはこのままでいいですが、色んなキャラクター同士の触れ合いと心の交流をもう少し持たせてほしかったです。

編集長のコメント
「LOST LAMBS」佐藤正裕

生まれ持って周りの人間に不幸をもたらすほど巨大な破壊能力を持った「異端者」。そう生まれついてしまったため母から捨てられ社会から攻撃を受ける少女の救いのなさを描く。「絶望」を描くという点では、徹底的に描けていて良いと思います。ただ、これで終わってしまうと作品としての完成度は低くなってしまいます。この世界で「異端者」が生きていくためには何が必要なのか、もう少しテーマを掘り下げてみてほしかったです。

編集長のコメント
「神を超える過程」(漫画部門)「ゲームセンター聖域」「DEADorMONEY部活編」「冷血!熱血先生」裏田神平

まず漫画部門の作品は、面白そうなキャラクターだったのに、キャラそのものがウソでした、というオチにもっていく構造が良くないです。自分で作ったキャラを破壊して、笑いが取れるというのは思い違いです。ネーム部門では「ゲームセンター聖域」はノリだけの作品で、ゲーム対戦漫画としてのアイデアがもっとほしかったです。「~部活編」は、とにかくセリフがカッコ良かったです。各部活の部員たちがそれぞれのスポーツに特化して放つセリフをもっともっと聞きたかったです。「熱血先生」は、生徒の個性教育が、実は善悪両面あることを含んだ割と深いテーマをもった作品なので、もっと掘り下げたレベルで読んでみたかったです。

編集長のコメント
「付喪の唄」「おとぎ総記」(ネーム原作)双葉清光

前者は、付喪神がいる家のお話ですが、付喪神について作者自身の新しいアイデアがあまり見つけられず、泣けるお話に仕上げてはいますが、新鮮さはありませんでした。後者はおとぎ話から出てきた童話のキャラクターたちを、絵本に戻すため、童話に出来るだけ沿って願いを叶えてあげるというギャグ漫画でした。面白かったのですが、これはネーム原作ではなくて、自分で仕上げて新人賞に参加してほしいです。描き手に託す部分はなかったです。

編集長のコメント
「ファンダン!」(ネーム原作)アサイルカ

村のダンスバトル漫画。ダンス大会のルール説明が長すぎて、読む気がそがれます。ダンス自体がコミカルなダンス同士の戦いで、アイデア自体は文字だけで読むとそこそこ面白いのですが、ダンス描写があまりに淡白で、絵的にどの辺が面白いポイントになってくるのか見極めがしづらいです。描き手に投げてしまっているところが大きすぎるネームになっているので、ここが自分の原作の強み、というところを作ってほしいです。

編集長のコメント
「四季署」(ネーム原作)宮田育波

とても読みやすかったです。ただ、作品中の一番の謎が、お兄さんの死から、妹さんの死とその後の方だったという風にずらしていく構成が、あまりうまくはまっていない印象です。四季署の神様のキャラクターは面白いし、ここの仕事の話をもっとした方が面白かったかもしれません。

編集長のコメント
「超次元雪合戦 Ex Snow Fight」「HEROZ NINE」(ネーム原作)北野卓也

前者の作品は、雪合戦の戦いも、そこで戦うキャラクターたちの因縁も、キャラクター作りも、ユーモアがあって笑えるのですが、小ネタの連続で構成されていて、原作としての強味が分かりづらいです。こういう描き手に描いてもらったら面白くなるだろうな、というイメージが見えてくるような作品になってないのが、ネーム原作としては残念です。後者は、もう少し難があって、いわゆるゲーム対戦漫画でネーム原作向きなのですが、ゲームとしての面白さがどこにあるのかが読み取りづらかったです。数学的に相手を上回ればいいのか、勝負師としての格が決着を導くのか、ルールをはっきり分かるように読者に提示してほしかったです。

編集長のコメント
「ひまわりと太陽はきれいですか?」(ネーム原作)ヒラヤ

盲目の少女と、透明人間の殺し屋というキャラクターの組み合わせが面白い。誰にも見えない透明人間を、唯一感知できるのが盲目の少女。二人の間に特別な関係が芽生えるのも納得いく展開。作者からの答えが欲しかったのは、なぜこの透明人間をこの娘が感知できるのか、彼のキャラクターのうちには本当は何があるのか、そこをテーマとして掘り下げることができれば、受賞までいける作品だったと思います。

編集長のコメント
「アメイジングアニマル」(ネーム原作)深澤正樹

テーマパークのメインキャラクターを目指して、アニマルクッキーを食べて、そのキャラクターに変身した状態で人気獲得に励むという、架空のゲームシステム漫画。最初の設定は斬新で面白かったです。途中から、キャラクター同士のデスゲーム化するのも、予想範囲内ではありますが、まあ良い展開だと思います。ただ、デスゲーム化したあとのキャラ同士の戦いが、ルール違反すぎるくらい突飛な力技なので、そこが残念だったです。あと一歩でした。

編集長のコメント
「くるくる人間の毎日」(ネーム原作)森屋太智

社会全般に対する感想、批評を含むエッセイ漫画に近い作品だと思いました。断片的には理解できる言説がたくさん入ってるのですが、漫画として作る時はキャラクターを立てないといけないので、批評的な視点も一つに絞ることから始めてほしいなと思います。

編集長のコメント
「アッポウ」(ネーム原作)松本電池

腕時計の人格プログラムと攻撃性能が、いじめられっ子の主人公に世の中への復讐を促す物語。丁寧に作られて、読みやすい作品ですが、斬新と思えるアイデアは残念ながら見当たらなかったです。ここまでだったら、みんな思いつくので、+αで何か読者を引き込めるアイデアを盛り込んでほしいです。

編集長のコメント
「摘星山の七剣」(ネーム原作)萩原裕晃

侵入してきた「玄狼」と呼ばれる軍を、村から追い払う武術家のストーリー。主人公のキャラや中国をベースにした世界観など、良いところがいっぱいあります。物足りないのは、強烈に読者を引き込む特徴がないことで、主人公たちの武術のカリスマ性をもっと強調してほしいのと、敵キャラや舞台設定を、中国でするなら擬似歴史物にもっていくくらいのキャッチーさがほしかったです。

編集長のコメント
「七月の夜」(ネーム原作)伊藤飛雄馬

惜しい作品です。序盤の神社の幽霊の設定などは、よく出来ていたと思います。それに対する主人公のキャラクターも良かったです。全体の印象として、序盤で話が終わってしまった感があって、この幽霊の過去をきちんと清算するところまで描いて、ようやく完成だと思います。

編集長のコメント
「クラシック」(ネーム原作)植松知広

惑星間輸送をしている運び屋たちの物語。物語というよりは、キャラクターと設定の紹介が終わったら、漫画も終わってしまったので、もっと先まで読みたかったです。もうちょっとページを使って長い話を作ってみてください。

編集長のコメント
「Mの恋人」(ネーム原作)望坂朔良

少年たちの自立と旅立ちの物語。テーマが分かりやすく、作者の以前のネーム原作ものよりは読みやすかったです。ただ世界観とキャラクターが独特で、やはり描き手に託せるタイプの原作にはなっていないです。作品が最後まで形になった時、どうなるのか見てみたいので、一度ご自分で最後まで描いてみてはいかがでしょう。

編集長のコメント
「小さいボクと大きな友達」(ネーム原作)渡邊京子

引きこもりになってしまった少年の再生の物語。とても優しい空気に包まれた作品で、心理描写も丁寧で、好感はもてます。足りないものは、ストレートにやりすぎていて、企画性が高くないこと。この少年の置かれた環境に、もう少し読者の興味を引くような要素を作れていれば、賞レースには食いこめたと思います。

編集長のコメント
「魔法使いと異世界からきた竜」(ネーム原作)荒木孝幸

滅亡しそうな世界、魔法使いの子孫、竜と竜の激突、など見どころのたくさんある原作です。ただ、列挙した要素はありがちと言えばありがちで、もう少し斬新な切り口があれば良かったなあと思います。竜と竜のバトルは見たいですが、漫画家に大事なところを追わせすぎている作品になっているのが、ネーム原作としては残念です。

編集長のコメント
「星空フォトグラファー」(ネーム原作)天野光貴

悲恋の二人の物語。青春の挫折と再生、そして恋がよく描けていると思います。良い面でも悪い面でも真面目な作品で、キャラクター自体は丁寧に描けていますが、写真や水泳といった作品の個性となってほしい要素はあまり機能していない印象です。物語の主軸がしっかり出来たら、ギミックの面でもアイデアを肉付けすることを心掛けてください。

編集長のコメント

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