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2019年09月11日

第46回 新人漫画賞 グランドチャレンジ 全作品編集長コメント

第46回月マガ新人漫画賞 グランドチャレンジ 編集長のコメント

※敬称略 ※順不同です。このナンバリングは評価の上下を表すものではありません。

  

奨励賞以上の受賞作品

  

1★漫画部門 佳作「ハイド&ランス」谷中悟志

キャラと台詞がピカイチで、笑って泣かせる掛け値なしの大傑作! …ただし、ネームだけならば。絵が入ると、それが「佳作」になってしまう。一番悔しい思いをしているのは作者本人でしょうから、ぜひ画力を鍛えてリベンジしてください。独特な味はすでに備わっているので、キャラ絵と仕上げのレベル上げを!

編集長のコメント
2★漫画部門 特別奨励賞「EVEN PLAYER」小髙優大

主人公キャラに少年誌らしい突飛な設定があり、楽しめました。ただ、それが卓球というテーマの中で十分に活かされていない印象です。キャラとテーマの相性は要検討ですね。絵は構図に工夫があって、素晴らしかったです!

編集長のコメント
3★特別奨励賞「罪の傷痕」広名見知生

ともすれば退屈になりがちな会話劇ですが、サスペンス調の巧みな演出と色気のあるキャラ絵で、最後まで惹きつけられました。最後のどんでん返しは意外性こそあるものの、目線もズレてしまうし、やや唐突に感じてしまいました。

編集長のコメント
4★漫画部門 特別奨励賞「Runner's High」ナカオハジメ

原稿から熱気が迸るかのようで、興奮して読みました。男の娘というキャラ設定も楽しかった。惜しむらくは、全てが精神論で長距離走の技術的な裏付けがなく、主人公の天才性に説得力を欠いてしまったこと。あとは敵キャラとの対立軸をより明確にできたら、さらに激アツな物語になったのでは?

編集長のコメント
5★漫画部門 奨励賞「Funny Bunny」瑞城雨

新味のあるバスケ漫画を、という意欲が伝わります。ただ、結局彼女が好きなのはバスケじゃなくて音楽では?という疑念が拭えませんでした。主人公の動機は読者を作品世界に導く重要な要素なので、そこはしっかり納得させてください。

編集長のコメント
6★漫画部門 奨励賞「雨雲色のレストピア」高橋翔太

テーマ性がしっかりしていて、総合力が高いです。特にヒロインの造形には感心しました。ラストは前向きではあるのですが、やや取ってつけた感があります。読者は教訓を得たいのではなく、キャラのたどり着いた境地を見たいのです。

編集長のコメント
7★漫画部門 奨励賞「提灯売り」睦月氷菓

ストーリーは『笑ゥせぇるすまん』を思わせ、やや既視感のあるものでしたが、キャラ絵に作者の高い美意識を感じます。巧みなコマ割りが非常に読みやすかったのも高評価。まだまだ上手くなりそうで、次回作に大いに期待しています!

編集長のコメント
8★漫画部門 奨励賞「RE BORN」-Atsushi-

ヤクザと保育士という、一見関係なさげなものを結びつけるのは王道ですね。ただ、それを納得させるには相応の理由がいるし、それこそが作品のテーマになるはず。情報の優先順位とコマの大小が合っていないのも気になってしまいました。

編集長のコメント
9★漫画部門 奨励賞「Figment」川口優太

画力・演出ともにハイレベル。特にモンスターのデザインがしっかり気持ち悪くて、秀逸でした。全体的なまとまりは素晴らしいものの、やや新鮮味が足りない印象。次回作では、川口さんオリジナルのアイデアを炸裂させてください。

編集長のコメント
10★漫画部門 奨励賞「首のゆびわと縄のあと」クスノキ陽菜

ものすごく怖い!でもエロい!! 様々な感情が湧き起こって、面白かったです。基礎的な画力は感じるものの、ややキャラ絵が弱い印象。クスノキさんの独特な世界に引き込むに足るだけの、魅力的なデザインを追求してみてください。

編集長のコメント
11★漫画部門 奨励賞「ぐっとリフト!」江丸 瑛

素直になれない男子の気持ちを描いていて、好感度の高い作品でした。作画も丁寧ですが、キャラの頭身のバランスが悪いです。人体の構造は基本なので、ぜひ勉強してみては。ラストがテーマの競技からズレてしまったのも残念でした。

編集長のコメント
11★漫画部門 奨励賞「君に着せたい服がある!」明日かかん

エロい絵を導くためのシステムがよく出来ていて感心しました。とはいえ、エロスはもっともっとやっちゃっていいんですよ? 作者のフェチズムが見たいです。また、1コマに入れられる情報量については、まだ改善の余地がある気が。

編集長のコメント
12★漫画部門 奨励賞「再界」梳久耶マヒル

作品全体から、作者の美学が漂います。読者を飽きさせない画面構成に光るものがありますね。キャラ絵が男女を問わずどれも似通っていて、見分けがつきづらいのは明確な改善ポイント。次回作でのレベルアップに期待しています。

編集長のコメント

  

ショート漫画部門

  

1★ショート漫画部門 奨励賞「花粉症のあくま」目﨑惇平

怖いはずの悪魔がだんだん可愛く見えてくる。表情がないはずなのに、感情が伝わる。このデザインセンスは素晴らしいです! 花粉症というネタだけで引っ張ったのもすごいことですが、オチにもっと爆発力があれば…そこだけが残念でした。

編集長のコメント
2★ショート漫画部門 奨励賞「眼鏡っ娘」しば

これまた、女の子のあられもない姿を見せるまでのアイデアが秀逸。両想いのすれ違いカップルを眺める安心感に、エロスが加わって、非常に贅沢な作りです。エロカットにもっとサービス精神があれば、さらに評価を高められたのでは。

編集長のコメント
その他の応募作品

  

1「世界はキレイカキタナイカ」あんぼあつし

他人の心の声が聴こえる少年。嘘まみれの世界に絶望し心を閉ざしていた彼の前に現れた少女は、言っていることと思っていることが一致していた。だが、彼女には悲しい秘密が…。切なく誠実な物語が胸を打ちます。残酷な世界に必死に立ち向かう少年の姿に感動しました。やや人物の描き分けが甘いのが気になります。いろんな属性の人の顔を描けたら、もっと豊かな世界を表現できるようになるのでは? 次回作に大いに期待しています!

編集長のコメント
2「死態調査部」むこう晶葉

閻魔大王による裁きの下調べとして、死因調査のために江戸時代の人界に送り込まれた調査員たち。設定はとても斬新で面白いです! 説明もコンパクトで、すんなり理解できました。せっかくの調査員2人にキャラクター性が弱いのが残念。また、この設定だとミステリ的な展開を期待しますが、強い興味をひかれる魅力的な謎が足りません。逆に言えば「キャラと謎」がどちらも揃えば、すごく高い評価になったかと。絵の修練も頑張ってください!

編集長のコメント
3「カンベンしてくれ」佐々木佑

マザコンぎみな高校生・正義。ある日、学校一の人気者である生徒会長が、あろうことか自分の母親を狙っていることに気づき…!? このシチュエーションは、最高にホラーですね(笑) 丁寧な作画もあいまって、好感を持って読みました。ただ、マザコン男子を見続けるのはやや厳しいものがあります。せめて母親が女性として可愛らしい一面を持っていたら、もっと感情移入して読めたかもしれません。

編集長のコメント
4「死神つづけます!!」黒峰熱

世にいう死神…だが実のところは死んだ人間の魂を運ぶだけの、いわば運搬業者。仕事に恵まれない死神・エフは、思いつめた表情の少女を見つけるが…!? 設定はなかなか面白く、これからどうなるんだろう?と期待感がありました。思ったより物語が展開せず、生死に関する倫理観の提示に終始してしまったのは残念。既視感のあるキャラデザも気になります。基礎画力は高いのですから、あなたなりのオリジナリティーを追求してみてください!

編集長のコメント
5「極限死闘!! 謝肉武闘会」宝田治

凶器の持ち込みあり、ルール無用の格闘トーナメント。若き勇士ヤマダは、チタン合金製のプロテクターから放たれる膝蹴りを武器に勝ち進むが…。時折はさまれる小ネタに爆笑しました。ワードセンス抜群ですね。基本的に、馬鹿馬鹿しいことを大真面目に描くスタイルなのだと思います。前半はそれが成功していますが、後半は絵が荒れてしまったのが残念。ラストにもうひとネタ欲しかったとも感じました。

編集長のコメント
6「ニコイチ」あつもりそう

クール系美乳ちゃんとほんわか系巨乳ちゃん、まさかまさか同時に告白されてしまった! どちらかを選ぶため、3人でのデートに臨むが…。まさに男子の夢しかない(笑) 漫画とは、読者が心から望むけど実際にはなかなか手に入らないことを実現してくれるものですから、非常に商品性が高いです。ただ、惜しむらくは画力が足りない。可愛い女の子が描けることは、作家としての飛び道具になります。ぜひ集中的に研究してみてください!

編集長のコメント
7「三」サーレス・レオナルド

弟の安全のため、14年も獄中で過ごす男。だが、看守たちの裏切りを悟り、怒りが爆発する! 独特の絵柄と演出に、美的センスを感じます。熱い台詞回しも最高でした! 視点が分散してしまい、誰が主人公なのかがわかりづらいのは課題ですね。「誰」の「どんなテーマ」にまつわる物語なのか。それを読者に提示して、まっすぐに伝えてください。それさえできれば、サーレスさんの持つ才気がさらに活きるはず。

編集長のコメント
8「ヒーロー」矢野みずき

ヒーローの一族に生まれながら、光輝は変身して活躍することができない。なぜなら、コスチュームがダサすぎるから…! 丁寧なコマ割りと作画に好感が持てます。ただ、主人公が抱える問題意識の掘り下げが足りず、感情移入するに至りませんでした。また、最後のバトルの前にヒロインにコスチュームを認められてしまったのは残念。一番の盛り上がりと主人公の問題解決のタイミングを合わせるのが、ドラマ作りのセオリーです。

編集長のコメント
9「多重人」檜山朋樹

浮気相手からのストーキングに悩むサラリーマン。だが同僚いわく、この世には自分にそっくりなドッペルゲンガーがいるらしく…!? ちょっとおどろおどろしいタッチが、テーマに合っています。サスペンスは一つ一つのアイデアが重なり合っていくと緊迫感がどんどん増幅されていきます。現状は個々のネタがバラバラな感じがしますので、関連付けを強めて、恐怖をエスカレートさせてください。

編集長のコメント
10「きつねちゃん」森樹

姉弟ふたり暮らしの家に、突然現れた「きつねちゃん」。可愛らしい外見と裏腹に、なかなかのトラブルメーカーで…!? 台詞回しに独特のセンスがあり、脱力しながら笑いました。これを商品にまで磨き上げるためには、まずは画力ですね。単純な上手さというよりは、個性を強める方向性をお勧めします。絵柄とも関連しますが、ネタにももう少しアクや毒があったほうが、読者の記憶に強く残る気がします。

編集長のコメント
11「内向性ゲンガー」山本陽大

実はアニメ好きであることを親友に打ち明けられずにいる明。そんな彼女の前に、自分そっくりの人物が! 初めは驚くも、アニメの話で思いっきり盛り上がれることを知り…。お互いに好みを熟知した存在がいたら…という願望を叶えてくれる漫画ですね。ただ、主人公が考えていることが全て文字で表現されてしまうため、読者が想像する余地がありません。文字だけでなく、シーンで語りましょう。

編集長のコメント
12「SPHERES」三ヶ島汰良

世界に三つだけ存在し、強大な力を持つという「玉」。その一つを守護する王国は今、「玉」を奪わんとする侵略者の脅威にさらされていた。だが王国には3人の戦士がおり…。少年の心をワクワクさせる要素が詰まっています。ただ、誰が主人公なのかが判然とせず、そのせいで物語の軸が見えません。敵の狙いも、「玉」を得て何をしようとしていたのでしょうか。そういった肝心な部分を明確にして、物語の輪郭をはっきりさせましょう。

編集長のコメント
13「鬼兵戦記」萩原彰

人の凶暴性を高める奇病「鬼形病」。それを発症した二人の少年は、一人の少女の治療費を払うため、戦場へーー。迫力のある構図が随所にありました。特に見開きには非常に力がありますね。物語は、少年たちが戦うべき対象が一体何なのか、はっきりしません。敵の鬼なのか、はたまた病気そのものなのか、病気を利用する政府なのか。そこを整理したうえで、少年たちの個性の違いをもっと読みたかったです。

編集長のコメント
14「きせきの君へ」ハルヤ

謎の凶暴化を遂げたモンスターに襲われたノア。颯爽と現れた少女ルイーズに救われるが、彼女は突然プロポーズ(?)をしてきて…。丁寧な作画に好感が持てます。やや設定の詰め込みすぎで、その部分を読むのが大変でした。設定はキャラクターのエピソードの中で自然と理解できるようにすると、飲み込みやすくなります。ファンタジーの人気作がいかにコンパクトに設定説明をしているか、研究してみては?

編集長のコメント
15「鬼の刻」ハルヤ

「鬼祓い」の一族に生まれた桃香。その血筋ゆえに、他人との関係にトラウマを抱えていた彼女だったが、幼なじみの窮地に…!? 主人公たち3人のドラマはしっかり描けています。最後、3人が再び友情を取り戻したのはホッとしました。鬼の存在が軽く、あまり大きな問題に感じられなかったのは残念です。倒すべき敵には、読者に恐怖を感じさせるほどの存在感が必要ではないでしょうか。

編集長のコメント
16「人工知能の初恋は」渡辺新太郎

平凡な少年の前に現れた、全裸の美少女。彼女は王軍所属の機動兵器の乗組員、しかも実は人工知能で…!? 原稿用紙から作者の熱気が伝わってきます。丁寧な作画での大作、お疲れ様でした! ストーリーもまとまっているのですが、やや予定調和な感が。面白さの源泉は「意外性」にあります。読者の予想をいかに裏切るか、それを追求してみてください。

編集長のコメント
17「黒い窓」安田風鷹

夜景の美しいビルの最上階にいる男女。普通でないのは、彼が彼女に告白しようとしていることと、彼女がアンドロイドだってこと…。前半の軽妙なコメディから、後半は一気に感動ドラマに。その鮮やかな展開にビックリしました。面白い! 惜しむらくはややページが長く、特に前半が少しダレてしまいました。あと、彼はなぜ彼女のことが好きなのか? そのエピソードが欲しかったです。次回作に期待しています!!

編集長のコメント
18「幼い正義へ」松前田燈洋

コウタの幼なじみであるリツカは、実は護衛のためのキカイ(アンドロイド)。ある日、2人の目の前で、キカイによる誘拐事件が発生し…。コウタとリツカが互いに想い合っている姿は感動的でした。ただ、突然の事件発生に対する主人公たちの動機が不明です。無関係の誰かを助けるって、そんなに当たり前のことではないような…。内容に比してページが長すぎるのも課題。もっとコマ数は多くて大丈夫だと思いますよ。

編集長のコメント
19「夢燃やしカガリ」松林梨紗

足に出来た痣のせいで、立てなくなってしまった合歓。看病してくれる兄のために、プレゼントを思いつくが…。優しい兄からの自立と、自分の足で歩いていくことをダブルミーニングにしたのは良いアイデアでした。ストーリーの中に選択肢がなく、読者が先を予測することが出来ません。「あなたならどうしますか?」と読者に問いかけるようなシチュエーションを作ってみては?

編集長のコメント
20「フードガール花子」吉田学央

食べることが大好きな花子。ある日、高校のフード部にスカウトされ、廃部を懸けたフードファイト大会に出場することに…。会話のテンポがよくて、スムーズに読めました。団子っていうあだ名も良いですね。一方、バトルに出る動機が主人公にあまりないのは問題です。主人公は常に物語の中心にいて、その行動動機こそが物語を前に進めるものであるべきだと思います。

編集長のコメント
21「切りさきジャック」渡辺賢明

殺し屋専門の秘書、愛子。今度のボスはだいぶ変わり者で、ナイフをこよなく愛する“切りさきジャック”で…。ジャックのキャラが非常に良いです。格闘シーンにもセンスがあり、楽しく読みました。ストーリーとしては、主要人物のキャラ見せだけで終わってしまった感が。敵が弱すぎるのがその原因かと。この飄々とした天才主人公が、大きな課題に立ち向かう姿が読みたかったです。

編集長のコメント
22「透明な男」萩原彰

家族を守って必死に働く平凡な男。そんな彼が陥った、痴漢冤罪の悪夢。窮地の彼の脳裏に浮かんだのは、謎の老人からもらった「透明になれる薬」で…!? 巧みな構図により、決まった時の演出には迫力があります。ただ、肝心な部分で意味がわかりづらいコマがあり、物語に入り込めませんでした。特に場面転換や、登場人物の心が動く部分は、丁寧にわかりやすく演出してください。

編集長のコメント
23「神様が憑いてます。」小澤真紀子

平凡な少年カズオは、彼女が欲しい。だが彼の両親&兄弟は、畏くも八百万の神々で…!? 突拍子もない設定ですが、強引に読ませるだけの力があります。家族のキャラを紹介するうえで、日本の神様の設定を逐一説明するのは、やや退屈してしまいました。現代における彼らの生きざまをもっと見たいです。また、せっかく彼女が欲しいというフラグを立てているのですから、恋愛ベースの話のほうが盛り上がったのでは?

編集長のコメント
24「わたしの街」石井康平

おそらく作者の脳内では魅力的な世界が展開されているのだろうと思います。しかし、なかなか主人公の動機が見えず、ストーリーに入っていけません。いったい主人公は「何をしたいのか」または「何をしなければならないのか」。まずはそれを読者に提示しましょう。キャラの描き分けにも課題があります。ただでさえネームだとわかりづらい部分ですので、もっとシルエットでわかるくらいの区別をつけてみてください。

編集長のコメント
25「石井康平」河本勇樹

スポーツ一筋で女性にはからっきしの体育大生・優矢が、バイト先のスポーツジムに通うオタク女子高生・乃亜に振り回されまくる日々…。タイトルの面白さ通りの漫画でした。そこにある企画性は買えます。ただ、肝心のネタがすべて予想通りだったのが残念。もっと意外な展開だったりキャラ性だったりで、読者を楽しませてほしいです。

編集長のコメント
26「君へ」百家千代

戦時中、叔父のもとに養女に出された。厳しい生活の中で、義母との折り合いなど、様々な困難が降りかかるが…。実話をベースにした作品のせいか、描写にリアリティがあります。ただ、これはあまりにも少年誌の範疇からは外れた作品ですね。特にネーム部門では、読者の興味関心に合わせた戦略性が問われます。月マガ/マガジンRの作品群を研究してみてください。

編集長のコメント
27「ちちよ先生とゆかいな仲間たち」百家千代

ブタオやミミたんなど、メルヘンな世界の住人たちの、ゆかいな生活。可愛い絵柄で、安心感があります。こういった作品はキャラクターグッズが欲しくなるくらいの個性が必要ですが、そういう意味ではデザインが普通すぎるかと。ぱっと見のインパクトを追求してみては? あと、新人賞の応募原稿で「続編」はやめましょう。編集部は新人作家の可能性を見ていますので、常に新しい企画で勝負なさってください。

編集長のコメント
28「夕陽の丘」暁ヒカル

夕陽が沈む時間に、いつも本を読んでいる少女に恋をした少年。ある日、勇気をもって話しかけるも、彼女は走り去ってしまう。そこにはまさかの誤解が…!? 主人公の心情表現と情景描写がはまっていて、情感たっぷりの作品ですね。ちょっとコマが大きすぎて、ページのわりに内容が薄く感じてしまいました。また、誰が喋っている台詞なのかわかりづらいシーンが散見します。読者視点で読み直す癖をつけましょう。

編集長のコメント
29「聖櫃の守主」吾妻維一郎

かつて失われた聖櫃は、東国・日本に流れ着いていた。それを守護する一族に生まれついた八重だったが、「血の覚醒」はまだなく…。壮大なファンタジーを描こうとする気概は買います。ただし、冒頭から設定の説明が続き、いったい何の話なのか、読み進めるうえでの焦点がぼやけてしまいました。また、面白い物語には意外性が必要ですが、それが足りない印象です。まずは主人公にまつわる問題を整理してみては?

編集長のコメント
30「しれんの洞窟」祥葉健人

エロス、ハルモニア、スフィンクス…。神話をベースにした物語であることは何となくわかるものの、それぞれの行動動機やキャラクター性が不明で、どう読めばいいのか掴めませんでした。まずは主人公の目的(「何をしたいのか」または「何をしなければいけないのか」)をはっきりさせ、その読み筋のもとに読者を導いてください。

編集長のコメント
31「呪術師少女は今日も唱う」「破邪鬼伝・乱鬼」流良戒

作者の描きたいこと、頭の中にあるイメージがあふれ出ているのはわかります。楽しんで描くのは素晴らしいことですね。ただ、商業誌を目指すのであれば、読者のことを考えなければいけません。冒頭から設定に関する説明が続いてしまうと、読者の興味は掻き立てられません。まずは、主人公の行動動機とキャラクター性を、文字だけでなくエピソードの中で示してください。

編集長のコメント

※希望者のみのコメントとさせていただきます。また応募作のうち、同一作品の改稿バージョンや、過去の応募作と同一世界観・設定の作品へのコメントは、感想の重複となるため、控えさせていただきます。

 

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