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新人賞/アシスタント募集

2018年05月02日

第41回 月刊少年マガジン・マガジンR 新人漫画賞 グランドチャレンジ入賞者発表

第40回 月刊少年マガジン&マガジンR新人漫画賞グランドチャレンジ グランドチャレンジはさらに進化! 今回よりデジタルマンガ制作ツールを副賞として進呈!!
〈漫画部門〉佳作2本+奨励賞8本〈ショート漫画部門〉奨励賞1本〈ネーム部門〉奨励賞1本

加藤元浩先生
総評

 投稿された作品から「最後まで描ききってやる!」という気概が溢れていて、元気をもらいました。ありがとうございます。ただ全体に垂れ込める、「異世界」や「全肯定してくれるヒロイン」など「似通った世界観」が気になるところです。何かに似せることで助かろうとすると、自分のキャラを作り損ねます。漫画と言えば好きなキャラを思い浮かべるくらい、それは大事なもの。画力や構成力をいくら上げても、代わりが効きません。魅力的なキャラを立てられるのは若いときだけで、だから若手は恐ろしいのです。知識や経験、諦観の念が邪魔をしない今が大事です。自分の中の「あいつ」や「あの子」を探しに行ってください。

総評
榊原宗々先生
総評

 楽しく拝読しました。選評に参加させていただくのは初めてですが、総じて個性もあり普通に絵が上手い…震えます。描きたいものを描いているな!と感じる方も多かったですし、今後も出来る限り貫き通していってほしいと願うばかりです。今回多かった“死”と“サイコパス系キャラ”については全体的にもう少々「間」や「表情のギャップ」を出せると怖さ倍増するかな?と思いました(難しいですよね、わかります)。私個人は賞というものに縁がなかったので羨ましいですし、賞を得た皆様にはこれを励みに今後も頑張ってほしいなぁと思います。

総評
特別審査委員 総評
特別審査委員 加藤元浩先生 榊原宗々先生審査委員長 本誌 林田編集長審査副委員長 マガジンRチーフ
〈漫画部門〉
佳作 賞金30万円+林田編集長特別賞3万円+ベスト胸アツ賞1万円+初投稿賞3万円+原稿用紙500枚+賞状+CLIP STUDIO PAINT PRO
「魔道具商のひとり娘」鹿町らいか(26)奈良県 62P
あらすじ

名門スペインクラブの「カンテラ」(育成アカデミー)に所属する世界から集められたサッカー少年たち。そこは才能だけが物を言う残酷な世界。ある日、クラブからクビを告げられたルーベンに、チームメートのベガは辛辣な言葉をかけた…。


加藤元浩先生のコメント

巧みなコマのレイアウト、そして美しい絵で、漫画の少年達の物語を編み上げています。キャラクター達の表情も豊かで繊細です。でも、ここまで完成された絵が逆に漫画全体のトーンを単調にしているようにも見えました。なにが起きても同じ調子に見える。もう少し絵のスタンスを広げても良いかなと思いました。

加藤元浩先生のコメント

榊原宗々先生のコメント

個性的な絵柄であるけれど、舞台となっているスペインの風景や、夢に向かう10代の少年達の無邪気さや繊細な心の表現にとても合っているなぁと思いました。カンテラという言葉を初めて知りましたが、彼ら全員の笑顔がずっと続くわけではないのだと思うとなんとも切なくなります。セリフの配置やサイズをもう少し変えると、流れるようなコマ運びはそのままに更に読みやすくなるかもです。

榊原宗々先生のコメント

林田編集長のコメント

サッカーの最高峰、バルセロナの下部組織「カンテラ」で頂点を極めることを目指した少年たちの物語。作品の哀しい透明感、少年たちの孤独と熱狂が一度読んだら忘れない魅力を生んでいます。編集部内でも「大好き」との声が多数。

林田編集長のコメント
★林田編集長特別賞★★ベスト胸アツ賞★★CLIP STUDIO PAINT PRO進呈!★
佳作 賞金30万円+榊原宗々先生特別賞3万円+原稿用紙500枚+賞状+CLIP STUDIO PAINT PRO
「魔法使いと職人」櫻井七海(21)神奈川県 47P
あらすじ

パパはいなくなり、ママは“人魚”になってしまった。子どものたっくんは、姿の変わってしまったママの願いを叶えようと海に連れて行くのだが、痩せ果てたママはあまりに軽く、“骨”となっていた…。


加藤元浩先生のコメント

とても力のある作品で、テーマも重い物があります。漫画の一コマ一コマが細かく演出され、それが漫画全体のパワーになって伝わってきます。ただ、前半の暗く演出するのと対比的に描かなくてはならない後半部にまで線が入り、明るさが失われ、演出上は損をしてます。あとは数を描いて、線の整理をした方が良いかと。

加藤元浩先生のコメント

榊原宗々先生のコメント

見せゴマ(冒頭お風呂場のシーン等)も入れつつ印象的なセリフと情景描写でまとめていて少ないページ数でも惹き込まれました。何より人魚の妖艶さと純粋さが入り混じった言葉では表現し難い部分を絵で表現されていて素晴らしかったです。大人となった彼も家庭を持ったわけですが、個人的にその後を色々考えちゃいますね。

榊原宗々先生のコメント

林田編集長のコメント

児童虐待ミステリー、といえばそれまでなのだが、16ページの中にこれだけ視覚的にも展開的にも驚きを詰め込める才能と腕力には敬服せざるを得ません。ヤドカリ、人魚、ハエ、生き物の使い方が本当にうまい! ともすればグロく悲しいだけの話なはずなのに、人魚であるお母さんが可愛いのも魅力。将来性を買って、編集長賞を贈ります。

林田編集長のコメント
★榊原宗々先生特別賞★★CLIP STUDIO PAINT PRO進呈!★
佳作 賞金30万円+榊原宗々先生特別賞3万円+原稿用紙500枚+賞状+CLIP STUDIO PAINT PRO
「魔法使いと職人」櫻井七海(21)神奈川県 47P
あらすじ

人間の魂を食べてしまう「不幸」という名の化け物。それを退治して人間を救うのが神様の仕事。だが「神様」は、人間を救うのに疲れてしまい、10年の休業を宣言したのだった…。


加藤元浩先生のコメント

絵がとてもスタイリッシュで上手です。キャラクター達の表情も良い。各コマのレイアウトも整理されていて読みやすかったです。ただ物語の作りに関しては、超人目線で超人の話を描いても、テーマが見えないかなと思いました。

加藤元浩先生のコメント

榊原宗々先生のコメント

トーンを使わない絵柄が個性的で「不幸」のキャラクターも可愛いです! キャラの居場所が少しわかりにくいので、背景だけのコマや引き絵を増やすと読んでいる方も世界観に入り込めるのかな?と思います。

榊原宗々先生のコメント

林田編集長のコメント

人間を救うことに疲れた神様が「10年休業」を宣言。人を見ても救わないことを決意したが…。怠け神様がやたらにカッコよく、ギャグシーンとアクション、シリアスな決め絵を共存させ作品にしているのは素晴らしい。

林田編集長のコメント
★榊原宗々先生特別賞★★CLIP STUDIO PAINT PRO進呈!★
佳作 賞金30万円+榊原宗々先生特別賞3万円+原稿用紙500枚+賞状+CLIP STUDIO PAINT PRO
「魔法使いと職人」櫻井七海(21)神奈川県 47P
あらすじ

舞台は、神々の島。島の神に従い民を導く“バロンの踊り子”アントは、ある日異国から来た女神と出会う。女神を世話するアントに、島民から「異国の神を信じるな」と批判が集まり、遂には島の神が姿を消し始める…。島の伝統、正義に揺らぐ少年が下す決断は!?


加藤元浩先生のコメント

絵は非常にきれいで読みやすかったです。非常に整理された画面で、出てくるキャラクターのデザインもとても良かった。背景の描き方も良くて、バリ島の雰囲気がとても出ていると思います。

加藤元浩先生のコメント

榊原宗々先生のコメント

まず描き込みの量に圧倒されました! それはとても強みになると思います。しいて言うならばもう少しコマ数を減らしたり、せっかく魅力的な絵柄なので見開きを1~2つ作ると読みやすかったり緩急も作れるかと思います。

榊原宗々先生のコメント

林田編集長のコメント

神々が棲まい、神々を崇める島に生まれ、人々に神を感じさせる「バロンの踊り子」の物語。恐らく丹念に資料にも当たられ、愛情をこめて作画に当たっているのが窺えます。画力も高く、引き出しが多そうなところに魅力。

林田編集長のコメント
★榊原宗々先生特別賞★★CLIP STUDIO PAINT PRO進呈!★
佳作 賞金30万円+榊原宗々先生特別賞3万円+原稿用紙500枚+賞状+CLIP STUDIO PAINT PRO
「魔法使いと職人」櫻井七海(21)神奈川県 47P
あらすじ

先代魔王を倒した先代勇者の父の跡を継いだギルツ。しかし魔王討伐に興味があるわけではなく、ギルツの関心はもっぱら、魔王に惚れて家出した妹のレテを連れ戻すことだった…。


加藤元浩先生のコメント

話が面白く、キャラクターも生き生きと描かれていました。女の子もかわいくかけています。もう少し画面整理をしたり、メリハリを付けると読みやすくなるかなと思いました。

加藤元浩先生のコメント

榊原宗々先生のコメント

運び方が上手なので多めのページ数ですがサクサク読めました。登場人物も表情豊かでわかりやすく好感が持てたのでハッピーエンドが嬉しかったです…。兄妹愛と、冒頭で、勇者である事に縛られている彼の静かな苦しみにグッときたので特別賞として選ばせていただきました。今後のご活躍を楽しみにしています。

榊原宗々先生のコメント

林田編集長のコメント

勇者の息子に生まれたばかりに抜擢され、事もあろうに敵側についた妹と戦う? 佐倉さんの作品中でも構成の妙、意外性の盛り込み方、面白さに曇りなく飽きさせません。作画にさらなる向上が欲しい、その一点のみ!

林田編集長のコメント
★榊原宗々先生特別賞★★CLIP STUDIO PAINT PRO進呈!★

奨励賞 賞金15万円+加藤元浩先生特別賞3万円+初投稿賞3万円+原稿用紙500枚+賞状

「あなたに触れる春」瀬川拓人(19)大阪府 36P

★加藤元浩先生特別賞★

加藤元浩先生のコメント

インスパイアされた作家さんがなんとなくわかるのですが、それでもここまで力のある画面を描けることに驚きました。画面構成も効果的だし、なにより絵から染み出てくる世界を感じられるのが良いと思いました。

加藤元浩先生のコメント
林田編集長のコメント

時代に取り残された集落に伝わる伝説。いじめに抵抗することに疲れた小学生女児と物の怪の、不思議な友情譚…。丹念に描かれた自然物にまず目を奪われますし、リアリティと懐かしさを感じます。象徴的なラストも◎!

林田編集長のコメント

奨励賞 賞金15万円+初投稿賞3万円+原稿用紙500枚+賞状

「BLACK OUT」ひのはら。(19)京都府 42P

「BLACK OUT」ひのはら。(19)京都府 42P

林田編集長のコメント

友だちが欲しい、普通の高校生活が送りたいだけだったのに、気がつけばイジメに加担するだけの存在になっていた…。心理描写が丁寧で切実なので読まされます。重いストーリーながら、キャラの笑顔がよかったのが印象的。

林田編集長のコメント

奨励賞 賞金15万円+初投稿賞3万円+原稿用紙500枚+賞状

「メフィストフェレスはかく語る」森賀春人(28)東京都 40P

「メフィストフェレスはかく語る」森賀春人(28)東京都 40P

林田編集長のコメント

他人と入れ替わり、その人生を生きることを喜びとするなりすまし殺人鬼が実在する…?  リアリティという部分で、やや説得力が欠けている感もありますが、イメージ喚起力の高さで読まされてしまったのは才能でしょう。

林田編集長のコメント

奨励賞 賞金15万円+初投稿賞3万円+原稿用紙500枚+賞状

「フォーム」広生(19)千葉県 27P

「フォーム」広生(19)千葉県 27P

林田編集長のコメント

一人の少年を巡って殺しあうことも厭わない少女たちの物語。愛する人を自分だけのものにするための歪んだ愛の恐怖、よく描けています。シナリオとしてはどこかで殺人が発覚しそうなところが、少しだけ気になりました。

林田編集長のコメント

奨励賞 賞金15万円+原稿用紙500枚+賞状

「かつて俺達は世界を救ってい『た』」明日葉(24)埼玉県 52P

「かつて俺達は世界を救ってい『た』」明日葉(24)埼玉県 52P

林田編集長のコメント

孫娘の恋愛が気になって仕方がない自称天才科学者のじいちゃんが、とんでもない発明を! 高い画力と構想力をこのアホ話(ほめ言葉です)に惜しみなくつぎ込む姿勢にまず拍手。要所で爆笑させるツボを持っていますね。

林田編集長のコメント

奨励賞 賞金15万円+原稿用紙500枚+賞状

「もじきたん」ゑらきせん(25)東京都 46P

「もじきたん」ゑらきせん(25)東京都 46P

林田編集長のコメント

少女が一人だけ生き残っている「はず」の世界で出会った一人の少年、その正体は…。扉ページの電車と二人のカット、廃墟となった世界のコンビニの描写、小道具の使い方に作家性を感じます。タイトルも平凡なようで秀逸。

林田編集長のコメント

奨励賞 賞金15万円+初投稿賞3万円+原稿用紙500枚+賞状

「サイレントノイズ」うらのりつ(26)東京都 36P

「サイレントノイズ」うらのりつ(26)東京都 36P

林田編集長のコメント

プロ野球のブルペン捕手、13年続けて「壁」をこなす男が、ふとしたことから甲子園優勝校エースの球を受けることに…。主人公、生意気な高校生とも魅力十分で野球好きの心を摑む好作。この題材にこだわって欲しい。

林田編集長のコメント

〈ネーム部門〉
佳作 賞金30万円+榊原宗々先生特別賞3万円+原稿用紙500枚+賞状+CLIP STUDIO PAINT PRO
「魔法使いと職人」櫻井七海(21)神奈川県 47P
あらすじ

「私とつき合ってください。」宇宙人を自称する女子高生・星野みゆきに告白された先生。丁重に断った翌日、校舎裏で胸に穴が開いた担任教師の死体と、立ち尽くす星野を目撃してしまう。「私、本当に宇宙人かも!」真剣な表情で訴える星野だが、事件は意外な方向に…!?


加藤元浩先生のコメント

テンポ良く話が進み、次から次へいろんなことが起こるのが楽しかったです。ただ、構造はちょっと考えもの。普通は読者目線の主人公が変わった事件に遭うことで物語に入ってもらうはずなのに、この話はそれが混ざってる。変わったことをする役と読者目線の人物が同一で、テーマが見えづらくなっています。

加藤元浩先生のコメント

榊原宗々先生のコメント

読み応えのあるページ数でした。こういったネームを拝見する時は完成形をイメージして読むのですが、登場する女の子が可愛く魅力的で、ネームの段階ではあるけれど、ある程度表情も描かれているので想像しやすく楽しかったです。メイン2人のその後が気になります…!

榊原宗々先生のコメント

林田編集長のコメント

「教師に思いを寄せるちょっと変わったJKの物語」とあらすじ的にはシンプルながら、これでもかと繰り広げる意外性の連続に驚愕、しかもラブコメであることを止めていない。プロそのものの才能に、即戦力として期待!

林田編集長のコメント
★榊原宗々先生特別賞★★CLIP STUDIO PAINT PRO進呈!★

奨励賞 賞金5万円+ベスト題材賞1万円+ネーム用紙500枚+賞状★ベスト題材賞★

「時の果てのレン」田中空(42)大阪府 62P

★ベスト題材賞★

林田編集長のコメント

近未来、相次ぐ戦争に疲弊した人類は、国連に戦力を集結。その兵士になる必須科目として日本はサバゲー、通称「エアソフト」を取り入れた! 上の中村さんと同じく完全にプロの作品。どう長期連載を狙うかの域です。

林田編集長のコメント
 

惜しくも受賞は逃した最終選考進出作品「月のメカニカ」蕃茄ハイチ(28)、「流星リポーター」布川いずみ(19)、「叶えない蛇」北鴨綾音(23)、「花と魔女と僕」梅之シイ(21)、「eat a meal」太田(17)、「マッハエイト」おきらくボーイ(28)

第40回 グランドチャレンジ林田編集長による全応募者作品へのコメントは、後日公開予定!!

次回以降のグランドチャレンジの詳細はコチラ!!


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