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新人賞/アシスタント募集

2017年11月14日

第38回 新人漫画賞 グランドチャレンジ 全作品編集長コメント

第37回月マガ新人漫画賞 グランドチャレンジ 編集長のコメント

※敬称略 ※順不同です。このナンバリングは評価の上下を表すものではありません。
※ネーム部門は希望者のみのコメントを掲載しております。

  

奨励賞以上の受賞作品

  

1★漫画部門 佳作『回生ターミナル』touzanH

SFとしての設定にオリジナリティがあって素晴らしい。作者は、これまでも見た事ない発想の作品にチャレンジしており、毎回オリジナリティにあふれている。プロの世界でも戦えるアイデア力を持っていると確信してます。これからも驚きに満ちた作品を生み出してくれるのを期待。

編集長のコメント
2★漫画部門 佳『ゴースト×スイート×エスコート』児矢野和紀

霊媒師のウブな少年が、成仏できない女の子の霊を、デートでエスコートして満足させて成仏させられるか!? 設定的にすごく珍しい物ではない。でも絶対にこの作品、好きな読者いる!という確信を持たせてくれる。それは女の子を絵的にもキャラ的にも魅力的に描ける作者の絶対的な力によるもの。武器を持っている、というのは強い。これからも楽しみにしています。

編集長のコメント
3漫画部門 特別奨励賞『ポンとユキの地獄戦線』誇中豆一

地獄に落とされた少年と、200年そこにいる少女。非常に清々しい物語であると同時に、ピュアすぎるため読者の年齢層がかなり低くなってしまう危惧もあり。作者の生のままを出した企画だと、少し読み応えに欠けてしまう部分も出るかもしれないので、企画段階での編集者との打ち合わせが次作では重要か。技術的には申し分なし。正直新人賞レベルの画力ではもはやないです。

編集長のコメント
4★漫画部門 特別奨励賞『dive』バラマツ

すでに連載を持っているプロの人の投稿ということで、初投稿の人と比べて演出力などは出色のものがある。飛び込みというマイナー競技に挑みながら、仲間という普遍なテーマをうまく活かして、しっかり読めるものに仕上げています。飛び込みのシーンの描き方や、女の子の可愛さなどは出色の出来なので、早く次回作が読みたいです。

編集長のコメント
5★漫画部門 特別奨励賞『デコポンズ』玉谷こゆき

画力や演出力はもうプロ1歩手前まで来ていて、デビューできる力はある。独自の画風を持っている人で、その画風を、どういう物語で活かすのがベストなのかという段階。今回は王道青春ストーリーにチャレンジしていましたが、この路線のまま数多いる同ジャンル同業者を演出力で圧倒する道を選ぶか、題材に一風変わった物を選び、画風との化学反応を試していくか。先々が楽しみです。

編集長のコメント
6★漫画部門 奨励賞『くずにあげまん』三ヶ嶋犬太朗

誰でも分かるストレートなクズではなく、一見優しそうに見えつつも「クズ」、みたいな男を描ける人間観察力、それに裏付けられたキャラクター造型力が素晴らしい。これで17歳というのだから、作家としての才能に恵まれている人だなという印象。次作にも期待。

編集長のコメント
7漫画部門 奨励賞『舞乱』井野壱番

おそらく編集部員に、良くも悪くももっとも反響があったのがこの作品。とにかく濃い!インパクトが強い!ハゲと姫が化け物と戦うだけの意味不明な世界観だが、読んでいると勢いに飲み込まれる。こういう漫画は強い。しかも冷静に技術的な部分を見ると、画力も演出力も高い。次作がまったく想像できないが、すごく期待してます。

編集長のコメント
8漫画部門 奨励賞『閻魔の子供たち』平山景子

地獄の跡継ぎ争いを、閻魔によって拾われた二人の少年と少女で行う話。設定としては変わっていても、結局ヒロインを救う少年漫画的な王道のストーリーにうまくつながっているのが、上手だなと思う。前作、前々作に比べて、キャラクターの絵が飛躍的に向上したのはとても素晴らしい。

編集長のコメント
9漫画部門 奨励賞『地上楽園』SOHN

人工的な非現実世界で幸せになる事を選び、現実から逃げた人々。そこからもう一度脱出する事を描いたストーリー。SFとしては、この設定や物語はわりと見るタイプのものなので、そこに何を足せるかがもう一つ上の段階の作品に出来るかの分水嶺。画力は非常に高く、今後にも期待。

編集長のコメント
10漫画部門 奨励賞『ノンストップ・アンデッド』青トキエ

基本的な画力は非常に高いし、この画面の濃さも使いようで、作者の個性、武器になると思う。画力を活かした作品を次も期待したい。ただ、話が少し物足りない印象があるのも事実。ゾンビ妹も特に活躍しないし、兄と会話しているだけで、アクションもない。武器が絵であることを意識して、勝負してほしい。

編集長のコメント
9漫画部門 奨励賞『わらしべ質屋』号郷A

嫉妬という感情を引き渡す代わりに、欲しかった画力を手に入れた青年の未来は‥‥? 設定はよく見るものだが、卓越した演出力でテーマに深みがあるように見せられている。作者の表現力の高さは前作でも証明済みなので、次は読者にとって興味が湧く設定の作品で勝負してほしい。

編集長のコメント
 

  

ショート漫画部門

  

1★ショート漫画部門 奨励賞『のびのび童話』nobi

童話のパロディギャグ。絵的にもノリ的にもすごい圧力で読者を圧倒する。画力も演出力も、童話のいじり方も1級品。これ自体はパロディなので、次はオリジナルキャラでこの力を発揮した作品を見てみたい。

編集長のコメント
 

  

最終選考まで残ったが惜しくも受賞は逃した作品

  

1『フエラムネが響く山』とぼろ

ラムネを駄菓子屋で買う二人の少年少女。その別れを描き、青春の苦しさを感じさせる作品。作者の描きたいことはすごく伝わるし、演出力も高いと思う。ただ、雰囲気を生むための絵作りに何を使おうとしているのか、絞り切れていない感じはする。表情、身体、空気感、風景、アイテム‥‥何か描きたいものを絞ってみてほしかった。

編集長のコメント
2『プロローグ』山口大祐

魔王が生誕する前夜を描いた作品。ひたすらカッコイイ。冷笑系の人たちには、いわゆる「中二」と揶揄される種類のカッコ良さなのだが、徹底的にやることでカッコ良さが勝っている。これは演出の才能がないと出来ない。画力がまだまだなので、描く量を増やして再チャレンジを望む。

編集長のコメント
3『銀河警察ミラ』子守ヒキ

基本のデッサン力もしっかりしているし、この先、画力がぐんぐん伸びることを期待できそう。キャラの顔面の迫力に頼る構図が連発されてるが、これはこれで一芸。「名言」や「キャラクターが見栄を切るシーン」が頻発するような設定の漫画を、次も描いた方が、芸風は活かせるだろう。

編集長のコメント
4『フキダシ少年は嫌いですか?』城戸利代子

テーマはコミュ障。主人公は他人のセリフのフキダシが見えてしまうという「異能」のアイデアで、漫画的なひねりを1つ加えていて、そこが絵的にも面白い。画力はまだまだなので、何作か続けて描くことで画力を上げていってほしい。

編集長のコメント
5『1年2組に潜む守護神』羽鳥ひろし

ムキムキ女生徒・金剛寺さんのキャラクターが全てで、これで勝利。ちょっとユリっぽい関係性がある世界観も、金剛寺さんのキャラを活かしていて良かった。絵はまだ更に伸びると思う期待株。

編集長のコメント
6『ひなたの雪』早迫四季也

猫又が、殺された飼い主のおばあさんの復讐に出るお話。基本的な画力は高いと思うが、まだまだ画面が白く発展途上。読者の予想を外すサスペンス的な展開を、自然と入れてくるあたりが、物語作りのコツを分かっている感じがして好印象。

編集長のコメント
7『椿原さんは告白させてくれない』辻環

本当に全然告白させてくれないな、この子! 爆笑というよりはクスリと笑えて心地よいタイプのギャグ漫画。恋愛がテーマだし、キャラクターに核がちゃんとあるので、どこかに載せて、読者の反応を見てみたい気も。ネタが続くかどうかが試金石。

編集長のコメント
8『えかだんび!』かしやま

猫又(妖怪)のベビーシッター。画力自体は高いし、キャラクターも可愛らしいし、キャラもので攻めるやり方は作者に合っていると思う。ただ、話は少しまっとうすぎて、読者を吸引する力に欠けるのが惜しい。

編集長のコメント
9『始まりの旅』きのこの

過去を忘れる人々だけが住む国。そんな中、兄が橋から落ちた記憶だけが頭に残る少年。謎めいた設定と世界観、物語には興味を引かれた。ただ、会話劇だけでずっと続くのが読む側からしたら少し退屈だった。せっかくの設定アイデアが、もったいない印象。

編集長のコメント
10『ppp』みゆき風

魔道士の試験に挑む主人公。エリート魔道士の息子という主人公の設定、口のきけないパートナーとの向き合い方など、少年漫画らしいテーマをうまく設定している印象。主人公の一つ一つの動向・決断に興味が湧くように出来ている。絵も基礎力がしっかりしていてキャラクターが特に良いです。どんどん描いて向上してほしい。

編集長のコメント
11『うずちよ絵日記帖』伊野恵美子

狛犬を飼い犬にするショートコメディ。とても可愛らしいのだが、絵的にもネタ的にもインパクトは薄い。可愛らしさだけで突破するには、少し物足りなさがある。

編集長のコメント
12『そこに揺蕩う輪の外で』小野町真

作者のセンス自体には、前作同様、才能のきらめきを感じるが、今回は題材に引っ張られ過ぎた感じがある。前作のような、愛されるキャラクターが生まれるような題材で再チャレンジしてほしい。

編集長のコメント
13『FLASH』(ネーム原作)野崎陽介

UFO、椀状母斑、ヒーロー。アイテムでうまくオリジナリティを出しつつ、しかも展開としては王道ヒーロー物なので、読みやすさもあった。ただ、もうちょっと先まで話を展開してほしかったなと思う。読みたいのはここから先、どうなっていくか。

編集長のコメント
 

  

その他の応募作品

  

※ネーム部門は希望者のみのコメントを掲載しております。

1『Pax Romana』(ネーム原作)Yu-ya

医者が過去の歴史へ飛んで偉人の手助けをするという設定自体は珍しい物ではありません。その設定の中で何を見せたいのか、医療描写なのか歴史なのか、キャラクターなのかをもっと明確にしてほしいなと思います。それを描く前に、お話が終わってしまっているのも残念です。

編集長のコメント
2『189』(ネーム原作)華月

トレーダーの男と、家族から暴力を受けている少女という組み合わせに面白さを感じますが、キャラ紹介だけで終わってしまっている印象で残念。話がどこへ向かうか明示してほしいなと思います。

編集長のコメント
3『僕等がいた交換日記』(ネーム原作)宮部拓海

日記を通じて過去とつながった主人公。その日記を受け取った過去の世界の女性の「現在」を確認することになる。シンプルで分かりやすい話である一方、展開が少し一直線すぎて楽しむ余地が少なかったです。主人公が女性の「現在」を確かめにいくくだりは、簡単にたどり着くのではなく、二転三転させて欲しかったです。

編集長のコメント
4『平安の京』(ネーム原作)ジュージ・ワン

平安時代の京で異形の者を相手に、格闘術で戦う主人公のバトル漫画。京の近衛の者たちや酒呑童子相手の戦闘シーン以外には見せ場がなく、漫画家の負担が大きい原作になってしまっています。設定やアイデアで、原作ならではの力を見せてほしいなと思います。

編集長のコメント
5『キマイラ』(ネーム原作)サイモトタケコ

人工知能が生み出したロボットたちが人類を滅ぼしに向かってくるという設定は、SFではありふれた設定なので、それだけでは弱いです。この作品で、「おっ」と思わされたところは、「同じ生物への愛」以外に「愛」を持てる民族、すなわち「2次元」を愛せることが出来る日本民族だけが、キマイラになってロボットに対抗できるというアイデアです。この作品にうまくハマったとは言えないのですが、この「日本人」設定はオリジナリティがあって面白かったです。次回作でも活かせるかもしれませんね。

編集長のコメント
6『Let’s idol produce!』(ネーム原作)辻川直明

アイドルをプロデュースする新米プロデューサーのお話。爽やかに「がんばれ」、「元気が出ました、頑張ります!」だけでは、やはり作品としては厳しいです。読者が知ったらびっくりするような芸能界ネタだったり、このプロデューサーとこのアイドルだけの特殊な関係を作ったうえで、楽しませてほしいと思います。

編集長のコメント
7『二人の心離士』原作/濱田卓弥 漫画/まっ茶

キャラクターがいいですね。心離士はそれぞれ見た目も人格も変で面白いです。女の子も可愛いです。陰転思考に食いつく化け物を倒した後に、まだもう一つ解決しなくてはいけない問題が残っているという構成も上手いです。画力があと一段階上がれば、入賞の目も見えてくると思います。

編集長のコメント
8『水駆の勇み駒』星野賢二

和太鼓という、高校生の部活としては珍しい題材だったのですが、お話が綺麗にまとまりすぎていて、題材の変わった部分をうまく前面に押し出せていない印象です。絵の描き方も、和太鼓のイメージを力強いものと描くのか、芸術的なものとして描くのか、方向性がはっきりしていないので、無難な感じにおさまってしまっています。せっかくのレアな題材なので、それを絵や話で活かす方法を考えてほしかったです。

編集長のコメント
9『ツインスタイル』深谷慶

テーマははっきりしていて、勝利至上主義のキャッチャーと楽しむ事優先のエースのぶつかり合い。ただ、二人の野球での勝負に、スポーツ的な面白さが欠けていて、物足りない印象があります。やりたい事ははっきりしているので、それを盛り上げるアイデアをもっと華やかにしてほしいと思います。

編集長のコメント
10『小さきもの』高坂実南

「小さいなぁ」の一言にこもっている実感が、すごく伝わってくる作品です。情感の描き方が上手いと思います。素朴な絵柄と描いている内容の方向性がマッチしているのも良いですね。このまま画力が上がれば、とても良い作品を描けるようになると思います。

編集長のコメント
11『無題』前田太一

長宗我部元親の、家督を継ぐ前の青年時代の一コマを描く作品。家督を継いだ後の数多の英雄的行動よりも、その前時代を描くのであれば、長宗我部元親として「意外性があって変なキャラクター」な部分をもっと前面に押し出して、キャラ物として描くくらいのつもりでやってほしいです。悪い印象がある作品ではないのですが、悪目立ちでも良いので、作品に目立つ部分がほしいです。

編集長のコメント
12『変態ガーディアン 欲之助』秋田将大

ターミネーターよろしく、付きまとうスーツのガードマンロボットは、とても良いキャラだと思います。ヒロインの女の子のキャラが、少年漫画的には可愛さが足りない(キャラ的に)のが残念ポイントです。疑似恋愛的な何かが、このロボットとヒロインの間にあってほしいなと思いました。ロボットの正体がお父さんというのは、オチとしては良くないです。

編集長のコメント
13『OL飯盛さんはそれでも食べたいっ!』中島与

飯テロによって、毎夜おいしいものを食べにいってしまう、OLさんの苦悩をコメディタッチで。絵も上手いし、キャラも良いです。ご飯を我慢できない感じが良く出ているキャラデザインも良し。リアルなところが魅力の作品だと思うのですが、リアルなだけだと読者層が広がらないので、他の要素、たとえば恋愛とかを上手く絡められれば掲載レベルだと思います。

編集長のコメント
14『トーローフーフ』豪敦行

正直、画力が少し未熟である以外は、とても優れた作品だと思います。カマキリの♀がオスを出産前に捕食するという行動を題材に、夫婦愛をテーマとして、SF的な見どころも満載の良作。19歳の作品とは思えません。お母さんの目の描き方、特徴づけが素晴らしい。

編集長のコメント
15『女子力なんてクソくらえ‼』堀陽太

女子力というファクターを、「気」などと同じく、バトルファンタジーの動力源に使う発想は面白いと思います。主人公が実は男だったというのが少し引っかかるポイントで、少年漫画としては女子を男子が殴りつける形は、うまく避けたいなという感想です。画力もあと一歩ですね。

編集長のコメント
16『お嬢さまとペット』石崎愛乃

死んでしまったフクロウの代わりに、なぜか羽根が生えている少年をペットにするお嬢様と主人公のコメディ。ちょっと壊れちゃってるお嬢様も、ペットの少年も、キャラとして面白かったです。まだ女の子のキャラデザインが、少女誌(低年齢向け)なので、そこが改善されてくれば良いかなと思います。

編集長のコメント
17『見えぬ後ろに目を凝らせ』北鴨綾音

女子高生と若ハゲという設定をやってみたかった、だけの作品にも見えますね。組み合わせの面白さでクスッとはします。ただ、会話がかなりシュールなので、もう少し読者に分かりやすい掛け合いをしてほしかったなと思います。

編集長のコメント
18『バニーガールは月の民』(ネーム原作)関達哉

海辺で出会ったバニーガールと同居する事に。いったいこの女の子の正体は? ある日どこからか女の子が降ってきて、急に生活を共にすることになる展開はラブコメの王道なので、そこからどれだけオリジナルなドキドキ要素を積み上げられるかが勝負です。この作品はそこが少し物足りない印象。またラストに世界滅亡というキーワードが出てきましたが、それならそれで、先にその話をしてほしいなと思いました。

編集長のコメント
19『成就青年 未熟小僧』(ネーム原作)祥葉健人

セリフに力がある作品だなという印象。ただ世界観が少しごちゃごちゃしていて、どの妖怪がメインの話か分かりづらいです。読者を意識して、分かりやすさを追求してほしいと思います。

編集長のコメント
20『まだ好きでいていいですか?』(ネーム原作)五月勝也

幼馴染の女性の結婚を前にして、主人公の揺れる気持ちを描いた作品で、かなり雰囲気が大人向け。登場人物が多く人間関係が複雑なわりに、ページが少ないので、キャラクターの背景が描き切れていなくて、感情移入が少し難しい印象。もう少しページ使ってでも、しっかり人間関係を紹介してほしかったです。

編集長のコメント
21『ネコかぶり女』(ネーム原作)水口鋭哉

ひねりが利いていて面白い原作でした。素の自分が出せなくなってしまった自分を治したいので、同じような種類のネコかぶり女を観察して、ヒントを得ようという主人公の行動動機が面白いです。少し短すぎて、ネコかぶり女と主人公の絡みが少なかったのが残念です。

編集長のコメント
22『スターティング・オーバー』じんか

登場人物が多すぎるのと、設定説明が長すぎるのとで、この漫画の面白さの中心がどこにあるのか分からなくなっています。描きたいこと、読んでもらいたいことを絞り込みましょう。絵的にはバトルが見せ場ですが、少し描き方が雑です。画力自体はあると思うので、少し丁寧に線を引くことを覚えましょう。

編集長のコメント
23『七瀬スマイルスタジアム!』明道航瑠

解散した元人気バンドのボーカルである主人公と、その動員力で自分のリゾートの経営を立て直したいヒロイン。ストーリーは分かりやすいのですが、王道展開すぎて、先が読めてしまうのはちょっと残念ですね。主人公とヒロインの気持ちの交換みたいなところがもう少し読みたかったです。ストーリーに引っ張られて、キャラ同士の絡みが薄かった印象です。

編集長のコメント
24『せりふぃっしゅ』成木望

読みやすい作品ですが、なぜ魔道士やゴーレムが普通の青年のビジュアルなのか、世界観がよく分からなかったです。そこの説明をちゃんとしてくれればもっと楽しめたかなと思います。画面が全体的に白いですね。コメディとはいえファンタジーですので、絵の密度は上げてほしいと思います。

編集長のコメント
25『カリリッとあなたにヒョウリして!? イタズラ大好き無茶するヨ。オバケのチャチャップ』「大ちゃん。

4コマギャグ漫画。イタズラの度がひどすぎて面白いです。絵が雑すぎて、何が起きているのか分かりづらいコマが多数ありますので、まずは丁寧に描く事を心掛けてください。主人公のオバケが目立つようにトーンを貼ったり、工夫をしてください。

編集長のコメント
26『邪心降臨』オクト

不思議なテンポとセンスのお話でした。キャラクターの絵柄が、デフォルメされたチビキャラで可愛らしいのに、やってる事や言ってる事は残酷で、そのギャップが面白いです。次回作にも期待します。

編集長のコメント
27『まぢかる☆ファンタジーMOEKA』『カンフーマスターの死闘』高尾英臣

前者の作品は、召喚されたおっさんキャラの情けなさが面白いですし、おっさんのボケた発言に突っ込む魔術師の女の子も良かったです。絵的にも表情豊かなキャラクターが描けているので、もうちょっと画力自体を上げて、再挑戦してほしいです。後者の作品は、じじいの拳法家同士の会話が漫才ノリで面白いのですが、ちょっと会話が長すぎる上に後半になると難しい話をし出すので、途中で読むのが億劫になってきます。適当なところでオチに持って行ってほしかったです。

編集長のコメント
28『ビッグだぜ』平泉雄司

山のように大きな山岡くんが出てきた冒頭は、すごくワクワクしたし、学校での描写は面白かったです。ただ、怪獣と対決という流れになってしまうと、「一人だけデカイ」というキャラの特性が活かせなくなってしまい、ただの怪獣映画になってしまうので、そこが惜しかったです。オチも今のままでは山岡くんが関係ないので、キャラが無駄になってしまって残念です。

編集長のコメント
29『高嶺の花子』岸岡義明

人は見た目が100%か?というのがテーマ。作者の主張したいことはきちんと伝わるように作れています。ただ、テーマがあまりにも優先されていて、ヒロインが「ブス」という役割に徹しているので、主張だけが目立って無個性なキャラクター、作品になってしまっています。作品を俯瞰で作りすぎると味気なくなってしまうので注意しましょう。

編集長のコメント
30『止まらぬ者達‼』渡邊友紀

SFバトルファンタジーで、ちょっとコメディノリの作品。全体的には楽しい作品なのですが、この作品だと女の子が可愛く描けないと厳しいかなと思います。演出も、キャラの顔アップを多用していて、単調な読み味になっているので注意してください。

編集長のコメント
31『無題』横田美穂

フィギュアスケートが題材で、主人公は男の子、そして主人公は確実に五輪に行くために、ジャンプもステップも難易度が高くないペアスケートを選んだ。ここまでは、設定にオリジナリティがあって面白いです。どんな話になるのか、わくわくしました。ただ、パートナー選びのお話で、太ってしまった方のパートナーを選ぶ理由に説得力が感じられず、主人公の気持ちの問題だけで決着が着いてしまうのは、少し残念でした。あとシンプルに、もう少し滑るシーンをまぜてもらいたかったです。

編集長のコメント
32『DEVIL Proof』高見諒一

特殊能力を持つ二人組が難事件を解決する、クライムアクション。警察物・事件解決譚としてはよく出来ていて、面白かったです。キャラも立っていました。画風が少し可愛らしいので、雰囲気・世界観を作る点では少し苦戦している印象です。ハードボイルドな演出がチープな感じに見えてしまうので、作者がこのジャンルで続けたければ、そこをどうするかが課題ですね。

編集長のコメント
33『伝書人』出雲山秋雄

忍者(くのいち)の女の子が、殿様に頼まれてお届け物をするお話。ヒロインは可愛らしいキャラクターで良いのですが、世界観が無茶苦茶で、説明なく洋風のお城が出てきたり、現金10万円とかいう単位が出てきたりします。もちろんギャグとしてわざとやっているのでしょうが、しっかり魅力的な主人公を作る事にまずは集中してください。

編集長のコメント
34『MAGAII-マガイイ―』暁越刹莉

キャラクターが良いですね! 巨乳のよろず屋(退魔師)さんは、ベタなキャラですけどキャッチーで良かったです。画力がまだ駆け出しなのですが、絵の才能があると思うのでどんどん描いてほしいです。画面が白いので、もう少し密度を上げましょう。

編集長のコメント
35『復活祭』武田麻里

画風・世界観が、乱歩シリーズのような不気味さも満ちていて良かったです。小説の中の話と、昔の話と、現在の殺人事件の関係性がかなり複雑に入り組んでいて、一読して分かるレベルではなかったのが残念です。推理物は、事件が難しくなればなるほど、説明の技術が必要ですので、もう少し整理した見せ方が出来るように心がけてください。

編集長のコメント
36『すみませんが、デスゲームを始めます。』(ネーム原作)マツウラ

大ざっぱに言うと、「デスゲームを誰かにやらせること」が「デスゲームの勝利条件」になっている、入れ子の構造のデスゲーム物。流行の「デスゲーム」漫画をメタに使ったアイデアは面白いと思います。これで、主人公のキャラクターに思い入れが持てるような作りになっていれば、とても良かったと思うのですが、仕掛けだけで終わっているのがちょっと残念です。

編集長のコメント
37『心の傘』なまけのもの

他人の心の声が聞こえる女の子。幼い頃の回想シーンも含めて、場面場面でのヒロインの辛い気持ちや逡巡が、読んでいて理解しやすく描けているのが良かったです。ただ展開が、少し地味です。あと、おそらくケンカになって、その解決にヒロインが一歩踏み出せるかどうかという展開になるだろうな、というのも読めてしまいます。少しアイデア不足な印象がしました。

編集長のコメント
38『桂木君は謝らない』バラマツ

受賞作とこれと、2本応募していただいたうちの1本。受賞作と甲乙つけがたいくらい面白かったです。謝らない主人公と何でも謝っちゃう女の子の対比が非常に上手く、構成力、展開力はプロのレベルです。

編集長のコメント
39『オレ的ビューティフルライフ』すいきょう

美容師さんたちが集まって合コンやる話。キャラ造形の面で、リアルな人間臭さが感じられて、好感度は高いです。ただ、日常を面白く切り取っただけで、ストーリーが向かう先がなかったのが残念ですが、人物描写にセンスは感じます。次の作品も読んでみたいです。

編集長のコメント
40『ジャックポット』『楽浪町の悲劇』『お手伝いロボ0ちゃん他』koyoto

『ジャックポット』‥独特の画風で、不気味な迫力があって良かったです。設定やストーリー自体は、SFとしてはありがちな話ではありましたが、「奇生体の怖さ」という1点突破で、読者の興味を引けるものに仕上がっていると思います。基礎的な画力はあると思いますが、人物の描き方が雑で、絵が一見下手に見えてしまうので、丁寧に描くことを心掛けましょう。『楽浪町の悲劇』‥次々と人が無意味に死んでいく様子に恐怖を覚えます。残酷描写のやり過ぎで、世界観がかなりシュールになっているのが惜しいところです。『お手伝いロボ0ちゃん他』‥ショート漫画の詰め合わせですが、おそらく3本ともギャグのつもりで読者を笑わせにいっているんだと思うのですが、絵の濃さ、怖さのため、笑っていいかどうか微妙な世界観になってしまっています。この絵で笑いに挑戦するのは少し難しいかもしれませんね。

編集長のコメント
41『さなぎから‥‥』時邦裕

対人恐怖症のヒロインが、みんなから尊敬される生徒会長に変身することで、自信を持ち始める。しかしその先に待っていたのは!?というストーリー。まず、演出力がとても高く、ヒロインの気持ちをドラマチックな絵にする力があるという点が良いところです。一方、ストーリーは展開が読めてしまうぐらい一本調子です。この話の場合、生徒会長に変身したヒロインの身に起こる事件、エピソードをもっと色々考えたうえで、オリジナルな展開を作れるようになってほしいです。

編集長のコメント
42『交戦鎧装クロガネ』濱本歩

設定もキャラクターもとても面白いです。最近スケールの大きなロボットアニメ的な作品に挑戦する新人の方も少ないので、そういう点でも好感度は高いです。ただ、この分野は特に画力が必要となりますので、今のままだとかなり厳しいです。絵自体だけではなく、説明を1コマに詰めこんで、すごく読みづらい画面構成になっているなど、漫画の基礎技術の部分が弱いです。多くの漫画作品から勉強して、弱点を克服してほしいなと思います。

編集長のコメント
43『放送禁止のスカットchTV』パトリシア土井

女の子の可愛さとドギツい放送禁止コードネタの組み合わせが、なかなか妙な雰囲気を醸し出していて良かったです。ただ、印象としてはギリギリではなくて、結構まだセーフな感じだったので、こういう作品の時は限界ラインにもっと果敢にチャレンジしてみても良いのでは?と思いました。

編集長のコメント
44『眠りの条件』(ネーム原作)みお

設定紹介以上のものがなくて、ヒト族とそれ以外の旧人類(ノエ族)を登場させて、その様子を描写しただけで終わっている印象です。その交流が何を生むのか、そしてヒト族・ノエ族という以上に、この二人の男女の間にどんなドラマが起こるのかをきちんと描いてほしいなと思いました。

編集長のコメント
45『トカゲ士』『the king of agents 17』(ネーム原作)モカヅマツモト

キャラクターのおちゃらけ具合と、バトル部分がうまく融合していて、少年漫画らしいファンタジーになっています。後者の方がキャラ頼み感が強く、前者は読みやすくて欠点があまりない王道なネームではあるのですが、両方に強いて言うならば、読者の目を引くような設定上のアイデア、発明といったものがネーム原作としては欲しいところです。

編集長のコメント
46『ミミちゃんは静かに暮らしたい』山内かひろ

ミミックを可愛い女の子に擬人化したRPGショートコメディ。ミミックが人間に恋しちゃってからはとても良かったですね。感情に幅が出て、ミミックの可愛さを引き出せていました。画力を磨いて、ミミちゃんをもっと可愛く描ければ、評価はすぐに上がります。

編集長のコメント
47『僕の相談所』(ネーム原作)結瀬彩太

ネット動画を使って、学校内のいじめなどを白日の下にさらし、事件を解決する主人公のお話。切り口は悪くないのですが、動画アップだけでは、アイデアとしてはまだまだ足りません。1つの方法だけで解決してしまうようでは、読む側としても読みごたえに欠けますので、2重3重に犯人を追いつめる方法を考えてほしいなと思います。

編集長のコメント
48『後ろの亡霊ちゃん』『近所の子がガチレズで』『ロリコンが歩く』『テンプレクラッシャー壊』トルネコ

『後ろの亡霊ちゃん』は、もう少しヒロインの幽霊をキャラクターとして可愛く見せる工夫をしてほしかったです。「幽霊」という属性以外の特徴がなかったので、好きになりづらいです。『近所の子がガチレズで』は、キャラクターの、かなり攻めている感じが良かったですね。ただ下品が過ぎるシーン(しれっと全裸になっているところとか)もいくつかあるので、笑えるラインの見極めに気を遣って下さい。『ロリコンが歩く』については『近所の子が‥‥』がギリギリだとすれば、これはアウトです。主人公側が大人でロリコンだと笑いにするのも難しいです。『テンプレクラッシャー壊』は、これも笑いに走るのかと思いきや、途中からまじめなヒーロー物になっていき、面白かったです。ただその分、これを入賞レベルに持っていくためには、キャラクターの絵やバトルアクションなどをカッコよく描ける力が必要ですので、そこを頑張って向上させてください。

編集長のコメント
49『アウトブレイク』りくつきあまね

普通のゾンビ物と、どこで「売り」を作って差別化を図るかという点では、あまり特徴が見いだせなかったです。とても読みやすいネームで、構成力や演出力は高いと思います。ただこの作品だと、化け物のデザインやアクションシーンなども漫画家頼みになってしまうので、ネーム原作として見た時の評価はあまり高くならないです。自分で描いてみるのが一番良いのかなと思います。

編集長のコメント
50『竜騎士』イワタユウタ

元竜騎士とうそをついて来た中年男と、それを信じて弟子入りした少年の物語。すごくシンプルですが、伝えたいことがはっきりと分かる良作だと思います。どの年齢のキャラクターも描き分けられていますし、竜も雰囲気があります。画力自体はまだ拙いのですが、絶対に上手くなると思うので、次も描いて応募してきてほしいです。

編集長のコメント
51『サンゼントの英雄』鈴木結策

作者なりの世界観がきちんと構築されており、キャラクターも面白いと思います。惜しいのは、出てくる主要人物の数が多すぎて、本題がなかなか始まらない印象を受けました。もっと主人公が何をやる漫画なのかを序盤ではっきり示す方が良いと思いました。

編集長のコメント
52『ゼロフレンズ』『美味しい哺乳類!』まっつー

『ゼロフレンズ』は1ネタだけの作品でしたが、二人の関係性にほのぼのしました。もうあと何本かネタを見たかったです。『美味しい哺乳類!』は、オチ勝負の作品で、オチは見事でした。ただ、オチだけではなく、そこへ話を持っていく流れもとてもうまく作っていたと思います。作者は、もう少し長めのサスペンスなんかに挑戦しても面白い物を描けそうだなあという印象を持ちました。

編集長のコメント

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